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ウイングアークとリアライズが提携、BIツールとデータプレパレーションサービスを組み合わせて提供

 ウイングアーク1st株式会社とNTTデータグループの株式会社リアライズは25日、企業の経営状況の把握や意思決定における、データ活用の普及・浸透を目的として提携すると発表した。これに伴い両社では、ウイングアークのBIサービス「MotionBoard Cloud」と、リアライズのデータプレパレーションサービスを組み合わせ、データエンパワーメントソリューションを11月22日より提供するという。

 一般的に、BIなどの分析ツールを活用して企業の状態を可視化するには、収集した活用対象データをアウトプット形式に合わせて加工・結合したり、データプレパレーションなどのクレンジング作業を行ったりする必要がある。

 しかし、必要なデータが企業内外の各所に散在するほか、表記揺れや誤変換、欠損値などが存在したり、さまざまな形式で保存されていたりするので、データの専門家ではないビジネス部門のユーザーがデータプレパレーションを行うには難度が高く、手間もかかっているという。

 そこでこうした課題を解決するため、今回の提携では、可視化のノウハウを持つウイングアークが、業界や業態、業務に適したダッシュボードのテンプレートを用意。データマネジメントのノウハウとデータ整備技術を持つリアライズのデータプレパレーションサービスを一体化して提供する。

 これを利用すると、ユーザー企業では自社に適したダッシュボードのテンプレートを選ぶだけで、手間と時間のかかるデータプレパレーションの労力をかけることなく、短期間でダッシュボードによる可視化の効果を得られるとした。

 また、データプレパレーションの処理を自前プログラムやExcelのマクロなどでコーディングする従来の手法では、組織変更や商品追加などが発生した際には迅速な対応ができないことも多くみられたという。

 しかしこのサービスを利用することで、データの加工や結合などの処理に修正が必要になった場合でも、柔軟かつ適切な変更対応が可能。本来の目的である、経営情報の把握や意思決定などへのデータ活用に専念できるとしている。

 なお、データエンパワーメントソリューションの第1弾としては、「営業パイプライン可視化サービス」を提供する。このサービスでは、データ可視化領域でウイングアークのMappaおよびMotionBoard Cloudを、データプレパレーション領域では、リアライズが持つデータマネジメントのノウハウや、法人名寄せクラウドサービス「Data-Master」などを活用し、ワンストップサービスとして提供するとのことだ。