ニュース

ラックとエルテス、平時のセキュリティ監視と有事のインシデント対応の両面をカバーするサービス提供に向け業務提携

 株式会社ラックと株式会社エルテスは13日、「サイバー攻撃と内部不正の双方をカバーしたセキュリティ監視サービス」と「情報漏えいの発生時などにSNS風評被害まで含めたセキュリティインシデント対応サービス」をワンストップで提供することを目指し、業務提携を行うと発表した。

 ラックは、企業に対する外部からの不正侵入やマルウェア感染被害といったサイバー攻撃を、早期検知・防御するためのセキュリティ監視サービスおよびセキュリティインシデント対応サービスを提供している。エルテスは、内部不正に関して独自のサービスを展開しており、専門的知見を有している。

 ラックとエルテスでは、両者が得意領域を補完することで、セキュリティインシデントの約8割を防ぐ、強固なセキュリティ体制の提供が可能になると説明。また、エルテスはSNS上での風評被害対策に関する専門性も有しており、情報流出などのインシデント発生時に起きる、企業の風評被害にも対応する。

 内部不正対策については、リモートワークなどで日々の社員の行動が把握しにくい環境が生まれ、内部からの情報の持ち出しなどによる内部不正を含めたインターナルリスクが急速に注目されていると説明。また、被害が拡大しているランサムウェアでは、データ暗号化による脅迫とシステム被害だけでなく、窃取した情報を外部流出させることで企業を脅迫する方向にシフトしており、被害者であるはずの企業がSNSで叩かれ、二重の被害を受けるケースが頻発しており、セキュリティインシデントの発生とソーシャルリスクマネジメントは切り離せない関係になりつつあるとしている。

 こうした状況に対して、ラックとエルテスの両社が持つサービスの連携により、サイバー攻撃と内部不正の双方の監視を必要とする企業と、サイバー攻撃によるソーシャル被害の対策を必要とする企業に対して、平時/有事におけるセキュリティリスクを低減するサービスをワンストップでサービスを提供する。

 平時の対策としては、ラックのサイバー攻撃対策サービスと、エルテスのインターナルリスクマネジメントサービスを提供。有事の対策としては、ラックのインシデントレスポンスサービスと、エルテスのソーシャルリスクマネジメントサービスを提供する。

 ラックとエルテスでは、2022年度から順次、新たなリスク対策サービスを提供し、提携により初年度2億円の売り上げを目指す。