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GRCSとエルテスが業務提携、企業が直面するデジタルリスクのへの対応・管理を支援するサービスを提供

 株式会社GRCSは25日、企業が抱えるデジタルリスクを予兆・検知・解決するソリューションを手掛ける株式会社エルテスと、業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。両社は今後、企業が直面する新しいリスクへの対応および管理を支援するサービス「デジタルリスク365」を共同で提供していく。

 GRCSは、企業のガバナンスやリスク管理、コンプライアンス、セキュリティ領域における複合的な課題解決を、コンサルティングおよびそのノウハウをベースに開発したクラウドサービスの提供により支援している。一方エルテスは、テクノロジーの発展に伴って新たに発生する「デジタルリスク」がもたらす重大な危機を未然に防ぐサービスを展開している。

 GRCSでは、スマートフォンや外部委託先からの機密情報の流出、SNSやインターネット上における自社の風評被害や従業員の投稿による炎上、ランサムウェアやビジネスメール詐欺による金銭の損失、個人データの不適切な管理による膨大な課徴金など、デジタルデータに関わる新たなリスクが日々生まれていると説明。これらのデジタルリスクが企業に与える影響は大きく、対応は急務となっているが、デジタルリスクは国境や時間を問わず常時発生するため、これまでのリスク管理の手法や体制では十分に対応できない例も少なくないとしている。

 GRCSとエルテスでは、今回の提携により、両社の知見を生かし、企業における新しいリスクであるデジタルリスクに対して、ガバナンス強化とコンプライアンス維持による企業価値向上を支援すると説明。具体的には、デジタルに関わるリスクの中から企業の経営における重要なリスクの見極めと、そのリスクに関する「予兆監視」「対策実施」「発生時の封じ込め・再発防止」の体制の早急な確立の支援を行うサービスをパッケージ化し、共同で提供していく。

 新サービスのデジタルリスク365は、2020年5月頃の提供開始を予定。サービスでは、経営層および現場へのリスクマネジメントワークショップを実施し、新たなリスクの洗い出しとその中で自社にとって重要リスクを選定。選定した重要リスクについて、AI、RPA、クラウドなどの新しい技術を活用し、迅速かつ高度なリスクサーベイを実施する。また、監視すべきリスクについて、収集した情報を分かりやすいダッシュボードで表示する。