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ウイングアーク、運送会社の配車業務を効率化するクラウドサービス「IKZO Web」

配車業務のデジタル化で属人化を解消

 ウイングアーク1st株式会社は29日、運送会社向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するクラウドサービス群「IKZO(イクゾー)」において、配車業務のデジタル化によって業務を効率化する新サービス「IKZO Web」を提供開始すると発表した。

 「IKZO Web」は、輸送依頼にあわせてトラックとドライバーの割当を実施する配車業務をデジタル化し、業務の効率化を実現するクラウドサービス。荷主からの定期案件やスポット案件情報の登録・管理、自社便と輸送協力会社への配車依頼(傭車)の配車の割り当てなど、属人化しがちな配車業務をデジタル化するための機能を備えている。

 利用者はこれらの機能を利用し、車両の空きや案件の配車漏れを防ぎながら配車割当を実行できるため、属人化を解消して配車業務の最適化と稼働率の向上を図り、配車表の運用管理を改善するとした。また、運行管理やドライバーの労働時間管理といった後続処理や、運行指示書や請求書などの帳票作成を自動化でき、営業所間で利用することも可能とのこと。

 さらに、運送会社のデータを可視化する「IKZO」の既存サービス「IKZOアナリティクス」と連動した利用にも対応。配車データを含む受発注データ、デジタコ(デジタルタコグラフ)データ、コストデータや勤怠情報など、運送業務に関わるあらゆるデータをさまざまな視点から多角的に分析できるとした。

 これを利用すると、例えば、経営者が経営指標から収益構造の改善への気づきを得たり、業務現場の担当者がトラックとドライバーの配車業務の最適化を図りつつ事務作業の効率化を行ったり、最適化された配車によりドライバーの労働環境改善につなげたり、といったことが可能になるとしている。