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ウイングアーク1stの配車業務クラウド「IKZO Online」、未契約の協力運送会社も利用可能にする新機能を提供
2025年6月12日 11:00
ウイングアーク1st株式会社は11日、クラウド配車業務プラットフォーム「IKZO(イクゾー) Online」において、未契約の協力運送会社にも利用できるように機能を強化したと発表した。
IKZO Onlineは、案件管理や配車業務、運行管理、運賃調整、請求支払いといった企業間の物流取引に関わる業務をデジタル化し、荷主・運送会社・ドライバーをオンラインでつなげることで、一連の業務の効率化を図るクラウド型の配車プラットフォーム。デジタル化によって社内・取引先との間で、オンラインによるデータ連携が可能になり、効率的でスムーズな物流取引を実現するという。
今回は、IKZO Onlineを契約していない協力運送会社でも、同サービスを利用できるように機能を強化した。認証情報を用いて個別に発行されたIDとパスワードを入力し、協力運送会社専用サイトよりアクセスすると、案件情報、運送申込書、作業依頼書などをダウンロードできるほか、運送引受の回答、車番連絡の入力・変更、請負階層の入力も可能になる。
また未契約の協力運送会社のドライバーは、作業報告書に表示されるQRコードからIKZO Onlineの「ドライバー報告ページ」にアクセスして利用可能。スマートフォンのWebブラウザから運送情報の閲覧を行ったり、荷待ち・荷役作業等の実績報告を行ったりできるとした。
こうした仕組みにより、元請けや1次請け、2次請け以降の多段階の企業をデータでつなげられるようになるため、多重下請け構造を貫く企業間のデータ連携が可能になる点がメリット。荷主は、協力運送会社のドライバーの荷待ち・荷役等時間などの作業状況までを管理できるようになり、IKZO Onlineから発注すると、新物流2法で求められる多段階の運送契約の書面化や実運送体制管理簿の作成(請負階層の自動表示)、さらに物流現場での荷待ち・荷役等時間の管理から実績を基にした請求までを一元化できるとしている。
IKZO Onlineの価格(税別)は、基本サービスが月額費用2万5000円(初期費用別途)で、月250案件を登録するごとに2万5000円が追加される仕組み。また、基本サービス(パートナー企業用)の月額費用は無料となっている。