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ウイングアーク1st、データの整備から可視化までをトータルに支援する分析基盤サービス「Dataring」

 ウイングアーク1st株式会社は11日、データプレパレーションを統合したデータ分析基盤サービス「Dataring(データリング)」を提供開始すると発表した。あわせて同社では、利用企業におけるデータプレパレーションの課題解決を支援する「データプレパレーションサービス」も提供する。

 Dataringは、Excelデータをはじめ、業務システムでは集約しきれない多様なデータを集約・蓄積するデータパイプラインを構築し、全社横断で活用・分析を行えるデータ分析基盤サービス。さまざまなデータを収集・変換・加工し、ダッシュボードやグラフなどで、用途にあわせて閲覧できるようにするという。

 具体的には、3つの要素から構成されている。1つ目の「Dataringプレパレーション」では、従来の業務システムでは取得が難しいとされる、鮮度が高く粒度の細かい中間データを、業務オペレーションを変えることなくダイレクトに収集できるフレームワークを提供する。

 2つ目の「Dataringデータベース」は、Dataringプレパレーションで収集した多種多様な業務データを、分析に適した形で蓄積するデータベース。今後はMLOps機能を生かし、Dataring内に蓄積されたデータに対して、機械学習による予測や自動分類の実現を進めていく予定とした。

 最後の「Dataringビジュアライゼーション」は、Dataringデータベースに蓄積されたデータを可視化・分析・共有するBIツールで、業務に応じたテンプレートも搭載されている。

 これらを活用することにより、利用企業は、データ分析前に必要とされるデータ収集と整備にかかるコスト・工数・期間が削減できるため、データ分析の品質が向上するとのことだ。

 さらにウイングアーク1stでは、Dataringとあわせて、データ分析を推進するデータプレパレーションサービスを提供する。このサービスでは、データに関する業務課題の整理、加工・変換等のデータ管理や運用のルール化、データパイプラインの構築から分析・可視化までを支援するとしている。

 価格は、最小構成で月額31万円(税別)から。

 なおウイングアーク1stでは、今後、同社の運送会社向けクラウドサービス「IKZO」、製造業向け在庫適正化ソリューションなどへ、Dataring技術の適用を進めていく考えである。