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ウイングアーク1st、運送会社向けのクラウドサービス「IKZO」を提供

 ウイングアーク1st株式会社は20日、運送会社向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するクラウドサービス「IKZO(イクゾー)」を発表するとともに、運送会社におけるデータの可視化により業務改善を図る「IKZOアナリティクス」の提供を開始した。

 IKZOアナリティクスは、配車データを含む受発注データ、デジタコ(デジタルタコグラフ)データ、原価・コストデータや勤怠情報などのデータを、BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」を活用してダッシュボードで可視化するサービス。

 トラック1台(またはドライバー1人)の原価、売上や粗利を可視化し、稼働状況を把握することで、生産性の向上を図る。デジタコの作業データを地図上に表示し、運行実績を可視化する。属人化していた配車業務を配車表一覧で確認できるほか、稼働状況や労務状況をガントチャートで直観的に把握できる。

 収益構造や労働環境の改善についても、取引先、案件ごとの収支を可視化することで、最適な配車の割り当てや稼働率の向上に役立てられる。事業所ごとの売上、原価、利益を簡単に表示して分析でき、ドライバーの拘束時間、運行時間や売上高などを把握し、労務管理にも活用できる。

 請求書や支払明細書も一括で出力でき、計算などの煩雑な手作業での帳票作成が不要になり、作業時間を削減する。

経営ダッシュボード画面

 さらに、データ入力を行う「入力支援」、初期設定をサポートする「導入支援」、定期的な活用支援を行う「APサポート」の3つのサポート支援を提供。運送に関わる日常業務のデジタル化に不慣れな環境でも、物流ソリューションの専門チームが課題を解決しながら活用支援を行い、導入から運用の定着までをサポートする。

 ウイングアーク1stでは、今夏にはIKZOアナリティクスと連動して配車業務の可視化を図る「IKZO Web」の提供を予定。物流DXとして、運送会社の業務改善につながる機能強化を図っていくとしている。