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L is B、ビジネスチャット「direct」とチャットボットを利用したコンクリート打設情報共有システムを開発

 株式会社L is Bは27日、西松建設株式会社、日本ディクス株式会社と共同で、チャットボットを活用したコンクリート打設情報共有システムを開発したと発表した。

 このシステムは、コンクリート工事の手配業務について、現場技術者が各協力会社との連絡および確認業務、集計業務を円滑に遂行でき、発注ミスを防止することを目的として開発されたもの。L is Bのビジネスチャット「direct」を用いて、工事予定、労務の手配情報をデータベースへ登録し、最新情報を取得することにより、管理業務の省力化を実現する。

 具体的には、チャットボットを介して、現場技術者がコンクリートの手配表の内容を協力会社に連絡する。それに対して協力会社が予定を確認し、作業の可否、打設当日の予定人員等を返答することにより、コンクリート工事の予定に対する連絡・確認を行えるという。

 また、打設予定内容に変更が生じた場合にも、現場技術者が同様に手配表を修正・登録するだけで、協力会社への速やかな連絡が可能。コンクリート打設後に、現場技術者がコンクリートの打設数量(搬入数量)や左官工の施工面積、作業人工数等の実績を入力することにより、現場作業所内の関係者間で最新の実績情報を共有でき、協力会社ごとの月末の請求処理に必要な、コンクリート工事の出来高集計が可能となる。

 これにより、従来は電話・FAX・メールによって行っていたコンクリート工事に関する連絡・確認および集計業務に要する時間が短縮されるとのこと。

 L is Bではまず、このシステムを複数の現場に導入・検証し、使い勝手などの課題抽出を行う予定で、次年度はその結果を踏まえてシステムをブラッシュアップし、多くの現場に展開するとしている。

 さらに今後は、チャットボットを介して、現場ごとのコンクリート打設予定内容、打設実施数量、作業員の歩掛りなどの情報を蓄積し、積算業務や工程計画に活用することも計画中とした。