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SNCSP、IoT向けデータ通信「MEEQ」で複数の閉域網を利用できるサービスを提供

 ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォーム株式会社(以下、SNCSP)は19日、IoT事業者向けの回線、回線管理およびデータプラットフォームを提供する「MEEQ」について、高セキュリティの閉域ネットワーク接続を複数運用できる「MEEQ複数閉域」サービスを提供開始した。

 MEEQ閉域ネットワークは、MEEQで提供するモバイルSIMと、顧客が利用するクラウドやデータセンター間などを、SNCSPの通信網を通じてセキュアに接続する閉域網サービス。

MEEQ閉域ネットワークの概略

 これまでのMEEQでは、IoT事業者ごとに一つの閉域網しか構築できなかったが、今回の複数閉域サービスにより、複数の閉域網を運用することが可能になる。これにより、MEEQを利用してIoTサービスを提供する事業者が、サービスごとの閉域網を構築できるようになる。

 MEEQでは、接続方法に応じた閉域網サービスとして、SIM間の折り返し通信のみを許容する「SIMコネクト」、SIMから顧客のサーバーにインターネットVPNを通じて通信する「VPN-ゲートウェイ」、SIMから顧客のサーバーに物理回線を通じて通信する「ダイレクト-ゲートウェイ」の3種類の閉域ネットワークタイプを用意している。さらにマルチキャリア対応ならではの特徴として、一つの閉域網に複数の通信キャリアのSIMからアクセスできる。

 SNCSPでは、今回の新サービスである複数閉域と、3種類の閉域ネットワークタイプやマルチキャリアの組み合わせにより、さまざまな状況に応じた柔軟な閉域網を構築できるとしている。