ニュース

NTTドコモのクラウド基盤と5G端末を直結する「クラウドダイレクト」、5Gスマートフォンでの利用に対応

5G回線を用いた声通信・SMSも利用可能に

 株式会社NTTドコモは、ドコモのネットワーク網と接続したクラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」のオプションサービス「クラウドダイレクト」において、10月1日から、5G対応のドコモスマートフォン、ドコモタブレットおよび5G対応のiPhone/iPadに対応すると発表した。

 「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、ドコモ網内の設備にクラウド基盤を構築し、低遅延・高セキュリティ通信を実現するMEC(Multi-access Edge Computing)を活用したソリューションが利用できるクラウドサービス。そのオプションとして、5G通信端末と「ドコモオープンイノベーションクラウド」のクラウド基盤間の通信経路を最適化し、伝送遅延の低減を実現する「クラウドダイレクト」を提供している。

 また「クラウドダイレクト」では、ドコモのネットワークとクラウドを閉域網によってダイレクトにつなぐため、インターネットなど他ネットワークからのアクセスを防止でき、高いセキュリティを保てる点も特徴という。

 これまで、同サービスはデータ通信端末のみをサポートしていたが、今回スマートフォンにも対応することで、映像を活用したソリューションを、通信と映像撮影の両方の機能を搭載したスマートフォン1台で利用できるようになる。

 また、音声通信、SMS、spモードを契約している5G回線にも対応するため、スマートフォンやタブレットで通話をしながらソリューションを利用になるなど、さまざまなビジネスシーンでの活用が広がるとした。あわせて、利用者側でクラウドダイレクト接続の利用開始や利用データ量の確認が行えるコンソール画面も提供される。

 なお、スマートフォン、タブレットおよび契約者用コンソール画面に対応するドコモ5Gソリューションは、ソリトンシステムズの短遅延映像配信クラウドサービス「Zao Cloud View」。対応ソリューションは今後拡大するとしている。

 また契約者用コンソール画面は、このほか、遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」、製造機器一括分析ソリューション「FAAP」など、6つのサービスに対応する。