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D-Link、全ポートが10GbE以上に対応したレイヤ3スタッカブルスイッチ「DXS-3610シリーズ」

10GBASE-TモデルとSFP+モデルそれぞれにスタンダード版と高機能版を提供

 ディーリンクジャパン株式会社(以下、D-Link)は27日、100Gigabit Ethernet(GbE)のアップリンクポートを搭載した10GbEレイヤ3スタッカブルスイッチ「DXS-3610シリーズ」2製品を発表した。同日より受注を開始し、9月以降に順次出荷開始する予定。

 DXS-3610シリーズは、標準の48ポートがすべて10GbEに対応し、アップリンク用にQSFP28スロット×6を搭載したレイヤ3スタッカブルスイッチ。「DXS-3600シリーズ」の後継製品にあたり、前製品と比較してポート密度は約2倍に、アップリンク帯域やスイッチ全体の帯域も2倍以上に拡張され、処理能力やソフトウェア機能も大きく向上しているという。

 D-Linkでは、企業におけるコアスイッチや中継スイッチ、あるいはデータセンターなど信頼性を求められる場所に設置されるスイッチとして位置付けており、信頼性を高める冗長化機能や管理機能などを備えているとのこと。

 具体的には、万一の故障時にネットワーク経路を切り替えることで通信を途絶えさせない冗長化機能として、VRRPやリングプロトコル(ERPS)を搭載。最大12台までのDXS-3610シリーズを接続し、仮想のシャーシスイッチのように運用可能な物理スタック機能も利用できる。

 また、Y.1731準拠のイーサネットOAMや双方向フォワーディングテーブル(BFD)といった、イーサネット上の運用・管理・保守機能を高める機能に加えて、OpenFlowによるSDN管理を実現するなど、管理性を向上させる機能にも対応する。

 このほか、レイヤ3レベルでネットワークを分離可能なVRF-Lite、モードによってスイッチのDBリソースの割り当てを変更できるスイッチリソースマネジメント(SRM)といった機能も備えた。

 ラインアップとしては、10GBASE-Tポート×48の「DXS-3610-54T」と、10G SFP+スロット×48の「DXS-3610-54S」を用意。いずれも、40GbEまたは100GbEに対応可能なQSFP28スロット×6を搭載する。

 さらにDXS-3610-54T/DXS-3610-54Sとも、必要とする機能によってソフトウェアイメージを選択でき、BGPやMPLS、VRF-Liteなどを利用可能な大規模ネットワーク向けのエンハンスドイメージ(EI版)、EI版までの機能は必要ないユーザー向けのスタンダードイメージ(SI版)を選択可能だ。

 価格(税別)は、DXS-3610-54TのSI版が198万8000円、EI版が219万8000円。DXS-3610-54SのSI版が149万8000円、EI版が169万8000円。