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システムの未来を予測し効率的な保守作業を可能に――、IBCのシステム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」

 アイビーシー株式会社(以下、IBC)は、システム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」において、システムの未来を予測する新機能を9月より順次リリースすると発表した。

 System Answer G3は、システムの現状を正確かつ詳細に把握可能にするシステム情報管理ソフトウェア。社内のネットワーク/サーバーからデータセンター、プライベートクラウド/パブリッククラウド、仮想環境まで、さまざまなシステムを対象に各種機器の稼働状況や性能情報を収集し、システム全体を包括して一元監視できるという。

 今回はこのSystem Answer G3において、キャパシティ予知、昨対比較、変動検知といった未来予測機能を追加した。これにより、過去のログ情報や監視データの収集・可視化・分析をもとにした事後対応が中心だった従来のシステム運用のあり方を変革し、プロアクティブな事前対応を可能にするとのこと。

 新機能のうちキャパシティ予知機能は、ディスク容量やメモリ使用率などのトレンド(傾向)から、リソースの利用状況が最大値やしきい値を超える時期を予測し、アラートを通知する機能。IBCでは、リソース利用状況が限界となる3カ月から1年先の時点において、システム障害を回避するための対策を取れるようになるとアピールしている。

 2つ目の昨対比較機能は、前年の月別の実績値と今年の経過月の昨対平均倍率を算出して掛け合わせることにより、将来月の予測値を算出するもの。この予測値がしきい値を超過する際に、アラートを通知する。主に、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの将来の季節変動月において、リソースの最大値やしきい値を超えてしまうかどうかを判断できるとした。

 3つ目の変動検知機能では、過去の性能データから周期性がある傾向を自動学習し、ベースラインを作成。このベースラインから外れたイベントを自動的に検知し、異常変動としてアラートを通知する。これを利用すると、システム運用で発生するシステム更改前後、新規システムのリリース、ソフトウェアのバグによる不定期な障害やパッチ適用後の有人監視から、エンジニアを解放できるとのことだ。