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グンゼ、Amazon S3を利用してデータレイクを構築 アシストの支援サービスなどを活用

 株式会社アシストは18日、グンゼ株式会社が、アシストが提供する支援サービス「AWSデータレイク構築スタートアップ支援」、および米Preciselyの超高速ETLツール「Syncsort DMExpress」を採用したと発表した。グンゼでは両製品により、Amazon Web Services(AWS)上でのデータレイク活用を図るという。

 グンゼではこれまでも、IT活用に積極的に取り組んでいたものの、従来の環境では、データの入手や準備に手間がかかる、データを結合・整理するための作業負担が大きい、といった課題が顕在化してきたという。また、システムごとにデータを抽出する方式や形態が異なるため、標準的なデータ活用手順の確立も求められていたとのこと。

 そこで、データの加工・整理の負担を減らし、課題解決に専念できるような環境整備を目指して、新たな情報活用環境の構築に着手したが、同社は、データ分析の源泉となるシステムを意識せず、全データを蓄積して横断的に活用できるデータレイクに着目。容量の制約がないこと、コストパフォーマンス、BIツールなど多様な周辺システムと連携できる汎用性、といった3点を評価して、Amazon S3を採用した。

 また、BIツールもAWS上で稼働させることにより、AWS上のデータレイクに蓄積されたデータをもとに、より長い期間からの傾向把握、明細データからの新たな知見を得られ、新しい分析をすぐに始められる環境の整備を目指すとしている。

 なお、AWS上でのデータレイクの初期構築に関しては、アシストが提供する支援サービス「AWSデータレイク構築スタートアップ支援」を採用した。グンゼグループのアウトソーシング事業を担うG&Uシステムサービス株式会社では、Amazon S3、AWS Gule(もしくはAWS Lake Formation)の設定/構築に関するトレーニングや、スキルトランスファー型の技術支援サービスを活用して、データレイク構築に関するノウハウを短期間で習得することを目指している。

 また、基幹システムからのデータ収集とAmazon S3へのデータ格納や、Amazon S3に蓄積される生データの加工/整形に利用するためのデータ加工/データ連携基盤として、開発生産性の高さやファイル連携による運用面の利便性などを評価し、Syncsort DMExpressを採用した。今後は、基幹システムのCOBOLで実行している一部のバッチ処理基盤の置き換えにも、Syncsort DMExpressの活用を予定しているという。なおG&Uシステムサービスは、このDMExpressの開発・運用も担当する。