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アシスト、超高速ETLツール「Syncsort DMExpress 9.6」を提供 データファネル機能の強化などを実施

 株式会社アシストは27日、米Syncsort(シンクソート)が開発している超高速ETLツール「Syncsort DMExpress」の新版、「同 9.6」を2月28日より提供開始すると発表した。

 DMExpressは、高速分散ETL処理を実現するバッチ処理エンジン。独自のスマートETLオプティマイザを搭載した自動チューニング機構が、処理対象のデータとシステムリソースを分析し、最適なアルゴリズムを組み合わせてETL処理を実行してくれる。

 この仕組みにより、テスト運用での性能改善やチューニングに工数をかけることなく、ノンプログラミング&ノンチューニングで高品質/高性能なETL処理を行えるという。

 今回の新版では、主要なデータベースのデータ移行時に必要となる複数の処理定義を、DTL(テキストベースのコマンド言語)形式で自動生成する「データファネル」において、さまざまな機能拡張が行われた。

 具体的には、Amazon S3を出力先に、Amazon Redshiftを入力元/出力先に指定可能になったほか、データベースとの接続にHive JDBCを含む接続方法を指定できるようにした。さらに、Hive/HCatalogを出力先とする場合は、テーブル作成を行うパラメータを指定可能としている。

 また、ジョブ実行状況の監視に関する機能が拡張され、DMExpress、およびHadoop環境上で並列分散処理を高速に実行する「Syncsort DMX-h」において、MapReduce/Sparkとして実行されるジョブ/タスクのリアルタイムな進行監視と進ちょく状況のレポート作成が行えるようになった。

 このほか、キーが同じ場合、異なる場合の処理(キーブレーク処理)用の関数を追加したり、ワーニング対象のレコード特定を容易にするためデバッグ機能を改善したり、DMX-hの実行環境や接続先を拡張したり、といった機能強化も行われた。