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AGS、ETLツール「Syncsort DMExpress」をバッチ処理基盤で採用

 株式会社アシストは、AGS株式会社が、アシストが提供するSyncsortの超高速ETLツール「Syncsort DMExpress」を導入したと発表した。AGSでは、公共機関向けシステムのバッチ処理基盤として利用している。

 AGSは、金融系や公共系を中心とした企業・組織に、SI事業やクラウドサービス、データセンターサービス、セキュリティサービスなどのICTサービスを提供している企業。

 同社は、長年にわたって公共機関向けの請求/支払システムをメインフレームで運用してきたが、コスト削減やシステムの柔軟性向上を目的に、オープン系プラットフォームへ移行する「請求/支払システム再構築プロジェクト」をスタートさせた。しかし移行後のシステムでは、バッチプログラムによる大量データの処理性能が劣化してしまうといった問題が発生したという。

 そこで、バッチプログラムの高速処理をうたったETLツールの導入を検討。2つの製品にまで絞り込み、それぞれの処理性能や開発生産性を比較した結果、Syncsort DMExpressを採用した。

 性能面では、本番システムとほぼ同等の環境でテストしたところ、DMExpressで開発したバッチプログラムは、C#でスクラッチ開発したテストプログラムと比べ、約4倍の処理性能を発揮したとのこと。このプロジェクトでは、性能目標値として「処理時間をメインフレームの2倍以内に収めること」を掲げていたものの、実際にはメインフレームシステムとほぼ同等の性能を実現できたという。

 また、GUIによる高い開発生産性/操作性を持つため、短期間かつ少人数で効率の良いシステム開発が実現し、プロジェクト期間内で開発を完了できた点もメリット。スクラッチ開発と比べて、5分の1から10分の1程度の工数でバッチプログラムの開発を行えたとしている。

 なおAGSでは、大量データ処理をはじめ、Syncsort DMExpressをさまざまな用途で積極的に活用していく意向だ。