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スマホで完結するデジタルバンク「みんなの銀行」、Oracle Fusion Cloud ERPで会計基盤を構築

 日本オラクル株式会社は14日、株式会社みんなの銀行が、クラウド型ERPソリューション「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」でデジタル会計基盤を構築したと発表した。この会計システムは2021年1月より稼働を開始している。

 みんなの銀行は、口座開設からATM入出金、振り込みまでをスマートフォン上で完結できるデジタル銀行。2021年5月28日にサービス提供を開始しており、今後は、個人向け金融サービスのみならず、同行の金融機能やサービスを提供するBaaS(Banking as a Service)事業も展開する予定で、クラウド上に独自開発した勘定系システムでこれらの業務を行っている。今回、この勘定系システムと連携する会計基盤としてOracle Fusion Cloud ERPが採用された。

 同行では、Oracle Fusion Cloud ERPがSaaSであり、運用・保守コストを低減できること、また90日ごとの機能アップデートによって最新テクノロジーが提供される点に期待しているという。また、新たな金融サービスを検討する際、インターフェイスなどの開発コストを抑えて導入できるため、新規サービスを迅速に提供できる点もメリットとした。

 加えて、勘定系システムとの連携により、顧客の取引に関するデータがOracle Fusion Cloud ERPに蓄積され、そのデータを用いた分析も可能になるとのこと。なお今回は、総勘定元帳を会計システムに集約しており、勘定系システムに影響されず会計制度の変更に対応できるなど、外部環境の変化に対して、柔軟かつ迅速に対応できる仕組みを採用している。

 同行では、金融業界で実績を持つOracle Fusion Cloud ERPの採用により、勘定系システムの負荷軽減を図るとともに、経営戦略を支えるデータドリブンな会計基盤として最大限活用していく考えだ。