ニュース

簡易食品容器メーカーのエフピコ、新会計システムにOracle Fusion Cloud ERPを採用

 日本オラクル株式会社は2日、株式会社エフピコが、グループ30社の新しい会計システムに、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」を採用したと発表した。

 エフピコは、スーパーマーケット、食料品店などで使用される簡易食品容器の専業メーカー。同社では、経営に求められるスピードやガバナンス強化を推進する上で、承認ワークフローのデジタル化が重要と考え、ペーパーレス化に取り組もうとしたものの、手入力伝票と証憑データとのひも付け作業の負担が増しており、長年利用していた大手ERPソリューションとその周辺システムの改修では対応が難しかったという。

 また、複数のシステムごとの運用やシステム間連携の運用など、重複した業務が発生していることも課題だったほか、将来の法改正やビジネス環境変化への対応にシステム改修が間に合わなくなる点も懸念されていたとのこと。

 そこで今回は、グループ共通で業務プロセスを一元管理できるOracle Fusion Cloud ERPの採用により、ペーパーレス化を推進するとともに、電子帳簿保存法やその他法改正への迅速な対応を実現。効率的な決算財務報告プロセスを全社的に実現するとした。

 エフピコでは、Oracle Fusion Cloud ERPの特徴であるシングルデータモデルにより、管理項目を付加した多軸のデータ分析を自動化するなど、ビジネスプロセスと経営管理をデジタル化し、データドリブンな経営リソースの最適化を実現できる会計システムの構築を図っている。

 さらには、システム課題に起因して生じた工数や社員のミスにつながるマニュアル作業を減らすことによる、業務精度の向上なども期待されているとのこと。一方でシステムのコスト面においては、アドオンやインターフェイス開発での費用を抑制し、従来は外部に委託せざるを得なかった保守・運用コストの低減も見込んでいる。