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サンフロンティア不動産、Oracle Fusion ERP/EPMで基幹システムを刷新

 日本オラクル株式会社は8日、サンフロンティア不動産株式会社が、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」とその製品群である「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management(EPM)」を採用したと発表した。導入作業を株式会社ADX Consultingが、また導入プロジェクトに伴う業務改善をグローウィン・パートナーズ株式会社がそれぞれ支援している。

 オフィスビル事業を中心に、ホテル運営など多角的に事業を展開するサンフロンティア不動産では、データドリブン経営の実現やM&Aによる積極的な投資を掲げているほか、小規模部門別採算制度(アメーバ経営)として全員参加型経営を推進しており、その経営手法を踏襲しながら、統合されたデータに基づくスピード感のある経営管理が求められていたという。

 しかし従来は、部門ごとに作成する損益計算書に基づいて、経営企画部門が数字を配賦していたため、手作業でのデータ転記が発生するなど、データ連携や業務効率の点で懸念があったとのこと。また、財務会計と管理会計のデータを一致させるために、経理部門がマニュアル作業に時間を費やしていることも課題となっていたことから、サンフロンティア不動産では基幹システムの刷新を決断。

 アメーバ経営を推進できる仕組みであること、23社のグループ企業を単一のクラウドで管理でき、M&Aによる企業統合の迅速な対応が可能であること、システム運用負荷を軽減しながら拡張性を保持することという3つの条件を重視して製品を選定した結果、Oracle Cloud ERPとOracle Cloud EPMの導入を決定した。

 両サービスにより、サンフロンティア不動産では、アメーバ経営に必要な詳細データを補助元帳レベルで一元管理し、財務会計に必要なデータのみを総勘定元帳に連携する仕組みを導入している。

 また、四半期ごとに機能がアップデートされるため、常に最新のテクノロジーが提供され、企業の変化対応力を強化できる点、オンプレミスと比較してシステム運用負荷工数が軽減される点も評価されたとのことだ。