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切断機メーカーの小池酸素工業、オラクル製品でグローバルサプライチェーンの最適化を実現へ

 日本オラクル株式会社は13日、切断機メーカーの小池酸素工業株式会社が、グローバルサプライチェーンの最適化を目的として「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」と「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing(SCM)」製品群の調達、受注、サプライチェーン・プランニングを採用したと発表した。

 小池酸素工業は、ガス・プラズマ・レーザーで金属を切る切断機の製造などを手掛ける企業。その同社では、持続的な成長を目指す中で、顧客、従業員、経営の3つの視点それぞれで課題を抱えていたという。

 顧客視点では、紙ベースの受注簿管理を行っていたため処理に工数がかかり、顧客のニーズをリアルタイムに把握できず、迅速な受注管理が困難だったほか、従業員視点では、複数のシステムを介した煩雑な業務が増大していることに加え、シニア人材の退職に伴う業務の継承に対しても懸念があったとのこと。また経営視点では、データが分散しているため正確な損益把握に時間がかかり、迅速な意思決定を行えないといった課題があった。

 そこで小池酸素工業では、こうした課題を解決するため、グローバルサプライチェーンの最適化を図るソリューションとしてOracle Cloud ERPとOracle Cloud SCMを選定し、調達管理システム「Oracle Fusion Cloud Procurement」、サプライチェーンプランニングを支援する「Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planning」、受注管理クラウド「Oracle Fusion Cloud Order Management」を採用している。

 これにより、部門間にまたがるプロセスが標準化され、フロントとバックオフィスのデータの一貫性が保持されることから、最適な需給計画を立案できるという。また、受注生産・出荷先データが可視化されることで、受注から出荷のリードタイムが短縮され、顧客への迅速かつ的確な対応が可能になる。あわせて従業員視点では、手作業でやり取りしていた部門間情報が一元化され、処理も自動化されるので、業務効率の向上が促進されるという。

 さらに経営面では、サプライチェーンから会計までのオペレーションが可視化され、集中購買でコストを抑制しながら、過剰在庫の解消や多様な分析による迅速な意思決定を促せることから、収益率の向上を支援できるとした。

 なお導入にあたっては、Oracle Cloud ERPとOracle Cloud SCMの導入実績を持つイー・ビー・ソリューションズ株式会社がプロジェクトを推進するとしている。