ニュース

NTT Com、次世代インターコネクトサービス「Flexible InterConnect」で海外接続基盤を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は2日、次世代インターコネクトサービス「Flexible InterConnect(以下、FIC)」の接続基盤を、6月4日から順次、海外に拡大すると発表した。

 FICは、クラウドサービスやデータセンターなどを広帯域の閉域網でつないだネットワーク接続基盤となり、さまざまなICTリソースへの安定・セキュアな接続を実現するサービス。NTT Comが提供するクラウドサービスのほか、Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud、Microsoft Azureなどのクラウドやデータセンター間を閉域接続し、一体的でセキュアな仮想プラットフォームを実現する。

 今回、海外に接続基盤を設けることで、従来困難だった国や地域をまたぐ大容量のデータの送受やデータセンター間の接続も、FICが提供する1Gbps超の広帯域を利用してセキュアに行うことが可能になる。さらに、接続先や利用するネットワーク帯域、セキュリティ設定などを、FICのポータルサイトからオンデマンドで簡単に設定し、一元的に管理することができる。

海外接続のイメージ図

 サービスは、NTTグループの海外ビジネスを担う英NTT Ltd.が、世界各国で運用する海外データセンターやネットワークを活用することで実現。これにより、顧客が海外で利用するさまざまなクラウドサービスおよびデータセンターへの接続ポリシーの統一や、一体的な管理運用を可能にする。

 海外の接続ポイント展開データセンターとしては、シンガポールのセラングーンデータセンター、香港のファイナンシャルデータセンター(FDC1)、タイのバンコク 1データセンターおよびバンコク 2データセンターで、6月4日にサービス提供を開始。米国、英国、ドイツの接続ポイント展開データセンターは検討中で、サービスは7月に提供開始予定。

 FICでは、今後も接続ポイントとなる国や地域、接続先のクラウド事業者を拡大していく予定。さらに、ポータルサイトからのオンデマンドプロビジョニング機能、FW/NATなどのソフトウェアコンポーネントの追加、L3接続機能やさまざまなネットワークへの接続対応など、機能の強化拡充を継続していくとしている。