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NTT Com、社内システムやICTサービスなどへセキュアに接続できるリモートアクセスサービス「Flexible Remote Access」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は22日、どこからでも業務システムやICTサービスへセキュアにアクセスできるサービス「Flexible Remote Access」を、4月23日より提供開始すると発表した。

 「Flexible Remote Access」は、PCなどの端末にソフトウェアをインストールすることで、自宅や外出先などのインターネット環境から、社内システムやSaaSなど業務に必要なリソースに対し、セキュアにアクセスできるようにするリモートアクセスサービス。NTT Comのインターコネクトサービス「Flexible InterConnect(FIC)」と組み合わせることにより、さまざまなサービスへのセキュアな閉域接続を実現している。

 利用にあたっては、FIC利用者向けのポータルサイト「FICポータル」での設定のみでFICと簡単に接続でき、FICに接続された閉域網内の社内業務システムやクラウドサービスに対して、リモートからアクセス可能になる。また、Web会議や動画系アプリなど、パブリッククラウド環境で提供されるトラフィック容量の大きいサービスについては、インターネット経由で直接通信させる「スプリットトンネル機能」を搭載。社内のインターネットゲートウェイ環境に負荷をかけず、リモートアクセス環境下での快適なレスポンスを実現するとした。

 セキュリティ機能としては、従来の境界型セキュリティの仕組みだけではなく、証明書認証や端末のインストールソフトチェックなどの多要素認証を標準提供しており、ゼロトラストネットワークに対応した、よりセキュアなアクセス管理を可能にするとのこと。加えて、ファイアウォール、IDS/IPS(不正侵入検知・防御)、URLフィルタ、ウイルス対策などのUTM機能や、「誰が」「いつ」「どのアプリケーションで」「どこへ」アクセスしているかを把握できるログ管理機能も提供する。

 なお、利用企業がすでにActive DirectoryやAzure Active Directoryなどを運用している場合は、これらの外部認証基盤との連携も可能だ。

 価格はボリュームディスカウントが適用され、1IDあたりの価格(税込)は、100~490IDの場合で月額1320円、500~990IDの場合で月額770円、1万2000~2万4000IDの場合で385円など。申し込みは10ID単位だが、ID数の増減は月単位で行える。

 NTT Comのデータ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform(SDPF)」におけるネットワークサービスのひとつに位置付け、サービスを展開する考え。今後は、仮想化技術を用いたNTT Comの「VxF基盤」を活用して迅速な機能強化を行うとしており、モバイル端末からのアクセス対応や、利用可能ID数上限の増加、セキュリティ機能の強化など、利用企業のニーズに応じた強化を検討していくとのこと。