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NSSOLと日本IBMが協業、5Gを利用したエッジソリューションを共同で推進

 日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は31日、5Gを利用したエッジソリューションを共同で推進すると発表した。エッジコンピューティング、エッジAI、ハイブリッド/マルチクラウドのプラットフォーム管理に関する新技術について検証・検討し、6月以降に新しいソリューションを提供開始するという。

 企業がデジタルトランフォーメーション(DX)の推進に5Gを活用する場合、低遅延の実現やセキュリティ強化、ネットワーク負荷の低減が課題になっており、それらを解決する手法として、エッジコンピューティングが注目されている。一方でエッジコンピューティング環境は多数かつ異なる種類のデバイスが設置されることも多く、複雑性が高くなる傾向にあるという。

 こうした環境では、アプリケーションの導入やメンテナンスが課題となるものの、設置場所が分散されることも多く、保守要員をオンサイトに配置することは現実的ではない。そこで、自律的かつセキュアな手法でエッジアプリケーションのライフサイクル管理を自動化していくことが重要になるとのこと。

 両社では、こうした要望に対応するため、エッジコンピューティング向けの最初のソリューションとして、リモートからエッジを自律的に管理できる「IBM Edge Application Manager」を提供し、エッジアプリケーションのセキュアなライフサイクル管理を支援する予定だ。

 同製品を要すると、エッジ環境へのビジネスロジックや分析アプリケーションの導入・拡張に関する、自律的な管理機能を提供するプラットフォームを実現可能。これにより、数万のエンドポイントを持つような大規模で変化の激しいアプリケーション環境でも、1人の管理者で管理できるようになるとした。

 なおNSSOLは、通信事業者に対するネットワークインフラの構築や運用実績に基づき、企業が通信事業者のネットワークや自営通信網を構築する際に必要となる要件や運用要件を踏まえ、日本IBMと連携して、エッジコンピューティングの活用に必要となるソリューションを企画、提供するとしている。