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奈良先端科学技術大学院大学、ローカル5Gシステムを導入 先端的研究環境と充実した大学院教育環境の提供を目指す

 日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)は16日、国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学(以下、奈良先端大)が、ローカル5Gネットワークシステムを導入したと発表した。NSSOLが同日付で総務省よりローカル5Gの免許を取得し、システムの運用を開始している。

 奈良先端大では、先端的研究環境と充実した大学院教育環境を提供するために、先進的な情報処理環境を整備しており、その一環として今回、ローカル5Gネットワークシステムを用いて、学内における高速・高信頼、大容量ワイヤレスネットワークサービスを構築する。

 これにより、ビッグデータアクセスの実現による研究力強化や、次世代(6G)移動通信システムの研究への貢献、5Gの測位機能とGPSによる広範かつ低コストなセンシングなどの実現を目指すという。また高精細ストリーム配信の実現により、ウィズコロナ対策としての遠隔授業や在宅勤務態勢の構築に寄与するとしている。

 この中でNSSOLは、ノキア製ローカル5Gソリューション「nsraven(エヌエスレイヴン)」の販売に加えて、コア・無線基地局の構築およびシステムの運用保守を提供した。

 なおNSSOLでは、製造業をはじめとするさまざまな業種・業界の企業に対して、システム構築やDXソリューションの提供、通信キャリア向けのネットワーク構築などを行ってきた知見・ノウハウを生かし、ノキアとの戦略提携のもとでローカル5Gサービスを国内に向けて提供してきた。

 同社は今後も、アプリケーション・基盤・通信を含めたトータルDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションを提供し、教育機関におけるDX推進の実現に貢献するとアピールしている。