ニュース

NTT Comのリソースを活用できるオープンイノベーションプログラム、第二期のパートナー企業を募集開始

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は16日、社外の企業からアイデアを募り、NTT Comグループが保有する技術、インフラ、サービスなどのリソースを活用して、新たな価値を創造するオープンイノベーションプログラム「ExTorch(エクストーチ) Open Innovation Program」を開始した。それに伴い、新たな価値を共創するパートナー企業を3月31日まで募集する。

 ExTorch Open Innovation Programは、NTT Comグループが保有するリソースと、スタートアップ企業などから公募したアイデアを組み合わせることで、これまでNTT Comグループだけでは生み出すことが難しかった新たな価値を共創し、さらなるDXの加速や社会的課題の解決を目指すプログラム。

 2019年1月から第一期の「NTT Communications OPEN INNOVATION PROGRAM」を開催し、現在、事業化に向けた取り組みが行われている。第二期となる今回は、ExTorch Open Innovation Programを新たなプログラム名として開催する。

 募集テーマは、「世界中のインフラと熱い想いをつないで、人類の未来に貢献する」ことを目指して、5つのテーマでアイデアを募集する。

 「水中ドローンや船舶IT技術などを活用した新たな海洋ビジネス」では、海底ケーブルをつなぎ・守ってきた水中ドローンや船舶IT技術を活用し、海洋領域での新たなビジネスを創造する。提供リソースは、水深500mでも海洋調査が可能な水中ドローンや、船内LAN/Wi-Fi環境の構築に関する技術的な知見など。

 「完全無人化された次世代データセンターの創出」では、ドローンによる巡回監視やロボットによる接客などを実現し、無人データセンターを創造する。提供リソースは、NTT Comのデータセンター「Nexcenter」の屋内、屋外(敷地内)空間、サーバーラックスペースなどセキュリティが担保された空間。

 「通信ビルを活用した新たなサービスの創造」では、建物の屋上などNTT Comが保有する通信ビルの日ごろ利用していないスペースを活用し、新たなサービスを創造する。提供リソースは、全国の主要都市や県庁所在地にある60以上の通信ビル施設の屋上スペースや機械室など。

「コミュニケーションAI『COTOHA』を活用した外部SaaS連携による新たなサービスの創造」では、COTOHAと外部SaaSを連携させた中堅・中小企業の省人化を実現する新たなサービスを創造する。提供リソースは、音声を活用した業務プロセスの自動化によりDXを実現する「COTOHA Voice DX Premium」および自動応答などに利用できる対話型AIエンジン「COTOHA Virtual Assistant」の利用権限。

 「eSIM上で動作するアプリケーションを自由に開発できる『eSIM Applet SDK』を活用した新たなサービスの創造」では、eSIM Applet SDKで開発したアプリケーションをeSIMに実装した新たなIoT向けモバイル通信サービスを創造する。提供リソースは、eSIM Applet SDKの利用権限。

 パートナー企業の募集期間は2月16日~3月31日で、プログラム説明会は3月2日に実施する。また、早期応募締切(3月15日)までにエントリーした企業には、応募アイデアに対するフィードバックをする場合がある。一次選考は4月上旬、二次選考は4月中旬~下旬、中間成果発表会は2021年11月ごろ。