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Nutanix、「Nutanixユニファイドストレージ」とNTT Comの「Wasabi Tiering」を連携させたデータ管理ソリューションを提供

 ニュータニックス・ジャパン合同会社(以下、Nutanix)は8日、同社の「Nutanixユニファイドストレージ」と、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)が提供する「Wasabi Tieringソリューション」を連携させた、「Wasabi Tiering for Nutanix」の提供開始を発表した。

 今回の連携により、NutanixのテクノロジーアライアンスであるWasabi Technologiesが提供する「Wasabiオブジェクトストレージ」と、Nutanixが提供する「Nutanix Files」および「Nutanix Data Lens」の機能が一元的に利用できるようになり、企業はクラウドやオンプレミスに点在する膨大なデータを、シンプルかつ安価に管理し、保護、利活用できるとしている。

 Nutanixユニファイドストレージは、ブロックデータ(Nutanix Volumes Block Storage)、ファイルデータ(Nutanix Files Storage)、オブジェクトデータ(Nutanix Objects Storage)、バックアップデータ(Nutanix Mine Integrated Backup)に対応し、ソフトウェアベースのデータサービスを単一のライセンスで提供する。単一管理インターフェイスから、クリック1つであらゆるデータを管理・階層化・複製できる。また、どのデータをだれがどのように利用しているのかをリアルタイムに把握できる分析サービス(Nutanix Data Lens)を提供し、データの管理と制御・セキュリティの自動化を推進する。

 Nutanixユニファイドストレージプラットフォームの一部であるNutanix Filesにより、長期保存用のデータとしてクラウドに移行した方がよいと判断されたデータを、業界最安値水準でデータ転送が無料のWasabiオブジェクトストレージに自動的に移行できるようになる。これにより、膨大なデータをコストを抑えてセキュアに管理しつつ、将来に渡って最適なクラウドやオンプレミスなどでのデータ利活用を可能にする。

 また、Nutanix Data Lensによるデータセキュリティと分析の強化として、エッジ/プライベート/パブリッククラウド環境にまたがるデータの監査証跡、経年分析といった、さまざまなデータについてのインサイトを提供し、よりコスト効率に優れるクラウドへのデータ移行・階層化の自動化を含む、エンタープライズ全体におけるデータのライフサイクル管理を容易にする。さらに、ランサムウェア攻撃から守る監視機能も実装されており、さまざまなセキュリティリスクから未然にデータを保護するための設定が可能になる。

 Nutanixでは、2020年8月から参加企業によりオープンイノベーションを創出する「Nextcenter Lab」において、NTT Comのソリューション開発を支援してきたと説明。2021年12月には、NTT Comが提供を開始した「Smart Data Platform」のクラウドサービス「IaaS Powered by VMware」において、「Nutanixクラウドプラットフォーム」がサービス基盤として採用されており、今回のソリューション提供により、DXのためのデータ利活用を推進するサポート領域がさらに拡大したとしている。