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NTT Comのリソースを活用できるオープンイノベーションプログラム、パートナー企業を募集

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は28日、NTT Comがグローバルに保有するサービス、技術、インフラ、データ、スポーツチームなどのリソースを活用した新たな価値を共創するオープンイノベーションプログラム「NTT Communications OPEN INNOVATION PROGRAM」を開始した。

 プログラムは、「世界のインフラから未来のコミュニケーションを変えていく」ことを目指して、4つのテーマを設定し、アイデアを募集。オープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」を運営するeiicon companyの協力のもと、NTT Comがグローバルに保有するリソースと、スタートアップ企業などから広く公募した多角的なアイデアを組み合わせることで、これまでNTT Comだけでは成し得なかった新たな価値を共創し、さらなるDXの加速を目指す。

 「離れた場所からでも自由自在に身体を動かす体験による、未来の遠隔操作」というテーマでは、遠隔地からでも実際に存在しているように自由自在な行動が可能になるテレイグジスタンス・テレプレゼンスを、無線環境下で低遅延にて実現し、さまざまな体験価値を創造することを目指す。提供リソースは、インターネット上でのリアルタイムP2Pコミュニケーションを手軽に実現する技術・サービス(WebRTCプラットフォーム「SkyWay」)のロボット向けモジュールの利用およびサポートなど。

 「設備運営の自動化を活用した、これまでにないデータセンター運営」というテーマでは、ロボティクスや画像認識のテクノロジーを活用し、データセンター運営・警備の自動化によって、次世代のスタンダードとなるデータセンターを創造することを目指す。提供リソースは、NTT Comのデータセンターブランド「Nexcenter」の屋内、屋外(敷地内)空間、サーバラックスペースなど、セキュリティが担保された空間など。

 「ラグビーの選手パフォーマンス向上・観戦スタイル革命」というテーマでは、テクノロジーを活用した、ラグビーチーム「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス」における選手パフォーマンスの向上や、スタジアムでの新たな観戦の楽しみ方を創造することを目指す。提供リソースは、選手のバイタルデータ、試合データ・クラブハウス施設や練習場など。

 「山中の無線中継所や鉄塔の新しい活用による、新たな価値創造」というテーマでは、NTT Comが保有する都心の鉄塔や山中の施設などの空間を再定義し、既存の事業分野にとどまらない新たな価値を創造することを目指す。提供リソースは、山中の無線中継所や都心部の鉄塔・通信ビルの空間など。

 プログラムでは、エントリーサイトにおいて1月28日から3月4日までパートナー企業を募集。その後、審査を実施し、審査を通過した企業との実証実験などを通じて、両社での事業展開を検討していく。