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グレープシティ、開発支援APIライブラリ「DioDocs」新版でPDFビューワーを提供

 グレープシティ株式会社は、ドキュメントを生成・更新する開発支援APIライブラリシリーズ「DioDocs(ディオドック)」の新版「同 V4J」を、2月17日より提供開始すると発表した。

 DioDocsシリーズは、ドキュメントを作成・編集するためのAPIライブラリ。DioDocsのライブラリを介してコードを記述すると、システムの出力などで利用される文書ファイルを生成・更新できるとのことで、Excelファイルを生成・更新するためのAPIライブラリ「DioDocs for Excel」と、PDFファイルを生成・更新するためのAPIライブラリ「DioDocs for PDF」をラインアップしている。

 今回の新版では、DioDocs for PDFにおいて、WebアプリケーションでPDF文書の表示や操作を行えるJavaScriptベースの「PDFビューワー」を追加した。主要なJavaScriptフレームワーク(Angular/React/Vue.js)やASP.NET MVC/ASP.NET Coreをサポートしており、WebアプリケーションのクライアントサイドでPDFファイルを読み込んで表示することが可能。ビューワーに付属のツールバーで拡大/縮小、ページナビゲーション、テキストの検索や選択、印刷、ダウンロードなども行えるという。

 また、サーバーサイドに配置したDioDocs for PDFのAPIと連携して、注釈の追加や編集、PDFフォームの追加や編集といった、PDFエディタとしての機能も利用できる。

 さらに、PDFフォームを作成する際に、各フォームフィールドに最小長、最大長、必須などの入力データの検証と日付や、時刻ピッカーおよび数値スピナーなどの入力方法を設定できるようになった。このカスタム入力フィールドと検証は、PDFビューワーでサポートされている。

 一方、DioDocs for Excelでは、Excelをテンプレートとして簡単に帳票を設計できる「テンプレート構文」の機能を強化した。PDFフォームの設計において、日付、時間、電話番号、メールアドレス、URLなどのデータにあわせた入力方法を提供するカスタム入力フィールドと、最小・最大値、文字/数値のパターン、必須かどうかなどの入力データの検証を定義する新しい構文を提供するとのこと。

 加えて、ピボットテーブルのデータを可視化する「ピボットチャート」機能や、特定の数値条件が満たされるまで計算を繰り返す「反復計算」機能も追加された。

 また今回は、開発ライセンス料を改定した。DioDocs for PDF/Excel両製品とも1年定額制のサブスクリプション方式で販売され、初回価格(税込、以下すべて同じ)は、1開発ライセンスが29万7000円、2年目以降の更新価格が14万8500円となる。

 一方で、PDFビューワー機能を組み込んで開発したアプリケーションを運用環境へ配布する場合の配布ライセンスは、1ドメインあたりの初回価格が33万円、更新価格が8万2500円となる。