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グレープシティのAPIライブラリ「DioDocs」新版、帳票開発をより容易にするテンプレート構文機能に対応

チャートやスライサーのPDF出力も可能

 グレープシティ株式会社は18日、ドキュメントを生成・更新する開発支援APIライブラリ「DioDocs(ディオドック)シリーズ」の新版を提供開始すると発表した。

 DioDocsシリーズは、ドキュメントを作成・編集するためのAPIライブラリで、DioDocsのライブラリを介してコードを記述すると、システムの出力などで利用される文書ファイルを生成・更新することができる。

 ラインアップとしては、Excelファイルを生成・更新するための「DioDocs for Excel」と、PDFファイルを生成・更新するための「DioDocs for PDF」が提供されており、今回は特にDioDocs for Excelの機能を大幅に強化した。

 そのDioDocs for Excelでは、簡単に帳票を設計できるテンプレート構文機能が追加された。この機能を利用すると、帳票に埋め込むデータフィールドや変数、計算式などを設定し、データソースからデータを反映して帳票を作成するまでに一連の処理を、より少ないコードで実装できる。このため、ローコードで効率よく帳票を出力可能になったとのこと。

テンプレート構文機能

 また、縦棒や折れ線、円、横棒などの「チャート」や、集計対象のデータを視覚的に絞り込める「スライサー」を、PDFにエクスポートする機能を新たに搭載。さらに、さらに、Excel 2016でサポートされたツリーマップやサンバースト、ヒストグラムといった新しいチャートの表示も対応している。

チャートのPDFエクスポート機能に対応した

 このほかPDF出力時には、ドキュメントプロパティやセキュリティオプションを設定できるようになった。例えば、タイトルやサブタイトル、作成者、キーワード、作成日といった文書の基本情報を設定可能。セキュリティオプションでは、PDFを閲覧するユーザーに対し、「文書を開くときのパスワード」や「印刷させる/させない」、「編集させる/させない」などの権限を付与可能にしている。

 一方のDioDocs for PDFでは、HTMLページをPDFあるいは画像(JPEG/PNG)として出力できるよう、機能を強化している。

 製品はいずれも年間サブスクリプション方式で提供され、1開発ライセンスあたりの価格は、初年度が32万円(税別)、次年度以降が16万円(税別)となる。