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日立ソリューションズ、3D形状モデルデータの検索にも対応した「類似図面検索AIソフトウェア」新版

 株式会社日立ソリューションズは4日、画像認識AI技術を活用し、大量の図面から似ている順で図面を探せる「類似図面検索AIソフトウェア」において、3D形状モデルデータも検索可能な新版を2月5日より販売開始すると発表した。

 「類似図面検索AIソフトウェア」は、AIが図面の特徴を学習し、高精度の類似検索を行うことによって、大量の図面から類似率の高い順で図面を探すことが可能なソフトウェア。種類の画像ハッシュを使用する独自手法によって高速な検索を実現しており、10万件を超える図面から、類似する図面と図面内の部品を数秒で検索できるという。

 今回の新版では、設計図面の形式が2D図面から3D形状モデルデータへと急速に移行していることを受け、3D形状モデルデータを2D図面と同様に検索できるようにした。3D形状モデルデータの点群データを、日立ソリューションズが独自開発した面深度画像方式により画像データに変換することで、2D図面と3D形状モデルデータの双方を同一システムで検索可能としているため、ユーザーはデータ形式を意識せずに類似図面を検索でき、図面データの活用がより容易になるという。

 また、図面上の部品ごとの認識にセマンティックセグメンテーションを採用することで、複数の部品が重なり合ったり、メモ書きがあったりするような図面でも、部品の形状をより高精度に認識することが可能になったとのこと。

 なお今回の新機能提供に伴い、製品ラインアップが改定される。3D形状モデルデータの検索、部品の認識精度を向上した新機能を利用でき、類似する図面全体および部品ごとの図面を検索できる「Professional版」と、一部機能に限定した廉価な「Standard版」の2種類を用意した。

 サーバーあたりの価格(税別)は、Professional版のパッケージ版が600万円、サブスクリプション版が月額12万円から。3D形状モデルデータの検索機能はProfessional版のオプションとなり、パッケージ版が150万円、サブスクリプション版が月額3万円から。

 Standard版は、パッケージ版が300万円、サブスクリプション版が月額6万円から。