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日立ソリューションズの「類似図面検索AIソフトウェア」、導入を容易にする新機能などを追加

 株式会社日立ソリューションズは、画像認識AI技術を活用し、大量の図面から似ている順で図面を探すことが可能な「類似図面検索AIソフトウェア」の最新版を、7月30日から販売開始すると発表した。ユーザーからの要望を受け、導入期間の短縮とコストの低減への対応、図面間の差異をすぐに把握できる新機能などを追加したという。

 「類似図面検索AIソフトウェア」は、AIが図面の特徴を学習し、高精度の類似検索を行うことによって、大量の図面から類似率の高い順で図面を探すことが可能なソフトウェア。種類の画像ハッシュを使用する独自手法によって高速な検索を実現しており、10万件を超える図面から、類似する図面と図面内の部品を数秒で検索できるという。

 最新版では、AIモデルを構築するために必要な学習データの作成作業が自動化され、担当者の手作業による学習データの作成が不要となったため、短期間かつコストを抑えた導入・運用が可能になった。

 また、類似した2つの図面を比較し、2つの図面の差異を視覚的に明示する機能も追加された。これにより、類似した過去図面を活用した見積もり・設計の精度向上や、さらなる効率化が期待できるとしている。

 このほか、新たなAPIが追加され、図面管理ソフトウェアなどの他システムからAI学習を行うといった操作が可能となった。なお、このAPIは、株式会社日立ソリューションズ西日本が7月15日に発売した「Hi-PerBT 図面検索AI」の形状検索で採用されているとのこと。

 「類似図面検索AIソフトウェア」の価格は、サーバーライセンスが600万円から。