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NECネッツエスアイ、5Gを活用した新しいワークスタイルの実証実験 ニューノーマル時代の新たなワークスタイルを模索

 NECネッツエスアイ株式会社は28日、ニューノーマル時代の5Gを活用した新しいワークスタイルの実証実験を行うと発表した。2021年1月から2022年3月まで、日本橋イノベーションベースを中心に実施する予定。なお同実証は、東京都の「5Gを活用した『新たなワークスタイル』モデル実証補助金」を活用して実施される。

 NECネッツエスアイではかねて、テレワーク制度の全社導入や分散型ワークの開始など、新しい働き方を模索してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を経て、近年ではテレワークや在宅勤務を基本とする働き方が一般的なものとなり、分散型ワークに対する関心も高まってきたという。しかし、テレワークをはじめとするオンラインワークの普及と同時に、「社員が孤独を感じる」「社員同士のコミュニケーションが不足する」といった新たな課題も生じているとのこと。

 そこで今回の実証では、5Gを活用した「コミュニケーション活性化」と「職場環境の見える化」を行うことで、これらの課題を解決し、ニューノーマル時代における「新たなオンラインワークスタイル」の確立を目指すとした。

 このうち「コミュニケーション活性化」では、5Gを用いてオフィス間やオフィス・自宅間を高精細映像で接続することにより、遠隔地に居ながら、リアルタイムかつ臨場感のあるやり取りができる環境を構築し、在宅勤務における孤独感の解消や、コミュニケーション機会ロスの低減効果を検証する。

 加えて、自律走行するロボットをリアルアバターとして活用し、さらなる効果が得られるかどうかも検証するとのこと。

 一方の「職場環境の見える化」では、環境センサーを用いて在宅環境の可視化を図る。具体的には、5G通信を用いて温度・湿度・照度などの環境データをリアルタイムに把握し、最適な労働環境の提案と業務効率の向上につなげるとしている。