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NECネッツエスアイ、リアルとバーチャル双方の働き方を融合したハイブリッドワークの実証を開始

 NECネッツエスアイ株式会社は20日、イノベーション創発を目的とするニューノーマル時代の働き方のコンセプトを決定し、このコンセプトを体現する、リアルとバーチャル双方の働き方を融合したハイブリッドワークの実証を開始すると発表した。

 NECネッツエスアイが提案する新たな働き方のコンセプトでは、顧客が抱える課題が単なる働き方の問題ではなく、企業経営の根幹を左右するものであるという認識のもと、NECネッツエスアイのノウハウを活用することでテレワークとオフィスワークを融合し、企業成長の根幹となる日常的なイノベーション創発の実現を目指す。

 コンセプトは、「企業内コミュニティのあり方を変革し、人材成長促進の仕組みを構築する」「同じ目的・課題を持つ人々が組織間・企業間の壁を越えてチーム形成できる仕組みを構築する」「デジタルとリアルを高度に融合し、イノベーションを起こす共創空間を創る」の各要素で構成される。

 このコンセプトを具現化するために、NECネッツエスアイでは各種実証に取り組む。「若手社員育成のサポート」では、若手社員を起点としたテレワーク上の課題を構造化し、ハイブリッド環境に構築した若手育成サポートの仕組みの実効性を実証する。

 「組織横断チームの支援」では、東名阪にまたがる営業部隊で組織横断チームを構成し、ハイブリッド環境での情報流通の活性化とそれによる事業貢献拡大・新規活動創発を実証する。

 「One Globe Office」では、組織・企業・国境を越えてグローバルでつながる疑似的なオフィスを構築し、共創によるスピード感あるイノベーション創発を実証する。

 顧客との共創空間「バーチャル共創ラボ」では、人と場所、デジタルを融合した共創ディスカッションエリアを設置し、リアルオフィス以上の価値創出の可能性を顧客とともに実証する。

 「日本橋イノベーションベースオフィス実証」では、オフィスワーカーとテレワーカーのチーム活動を支援する最適な環境を、インフラ・デバイス・ソフトウェア・施策などさまざまな視点で検証する。

これらの実証は、NECネッツエスアイの重要パートナーである米Kloudspotがサービス提供を開始したハイブリッドソリューション「KloudHybrid(クラウドハイブリッド)」を活用して行う。合わせて、これらの実証を通じて得た知見をもとに、KloudspotとともにKloudHybridの新機能開発を進めていく。

 NECネッツエスアイでは、新たな働き方の提案を通じて顧客のレジリエンス向上と持続的成長に寄与することが社会的責任であると考え、顧客とともにこれらの実証を進めていくと説明。今後は、これらのオフィス実証に加え、ハイブリッドワークを支援するツールやソリューションの開発・実証を加速し、実証成果を順次、市場に投入していくとしている。