ニュース

キヤノンITS、ウェブアプリ超高速開発環境「WebPerformer V2.5」を販売開始

ビジネス部門参画型のシステム開発を実現する機能を搭載

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は25日、超高速開発(ローコード開発)を実現するプラットフォームの最新版「WebPerformer V2.5」を販売開始した。

 新バージョンでは、開発適用範囲を拡大し、システムを利用するビジネス部門と開発部門との「共創型開発」を促進させる機能を強化。「UIエディタ」を新たに採用することで、システムのデータ構造を意識せず、画面ファーストのWebシステム開発を可能とした。

 これにより、たとえばシステムを利用するビジネス部門が主体的に、実現させたいシステム画面のデザインからプロトタイプの作成までを担当し、その後は開発部門がデータベース・ビジネスロジックを設計するといった分業が可能になり、両部門の知見と経験を結集させた共創型開発の体制作りが実現できるとしている。

 作成するWebアプリケーションの操作性・表現力向上としては、単一のWebページでアプリケーションを構成するSPA(Single Page Application)を採用したWebアプリケーションの自動生成に対応。これにより、Webシステム利用者の操作に対する動作速度とローコード開発のパフォーマンスを向上させる。自動生成したWebアプリケーションは、Googleが提唱するマテリアルデザインに準拠し、PCやスマートフォン、タブレットなどデバイスに依存しない、統一感のある画面デザインとなる。社内からPCで操作する利用者や、外出先からモバイルで操作する利用者も、レスポンシブに対応した統一感のあるWebシステムを利用できる。

 開発を支援する機能としては、開発時の技術的な不明点や疑問などに、直接開発画面から自然言語で問い合わせができる機能を追加。キヤノンITSのR&D本部が培ってきた人工知能(AI)の技術「順位学習」を組み込むことで、高精度化された類似検索により、素早く適切な回答を選択でき、WebPerformerの定義への反映や開発スピードが向上するとしている。

 製品の価格(税別)は、WebPerformerユーザーライセンスが3ライセンス360万円から、WebPerformer SI開発ライセンスが2ライセンス150万円から。