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ウェブアプリ超高速開発環境「Web Performer」、開発の柔軟性を向上した新版を販売開始

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は12日、超高速開発/ローコード開発プラットフォーム「Web Performer」と、ウェブアプリケーション開発環境および実行環境のクラウドプラットフォーム「WebPerformer Cloud」について、新バージョンの販売を開始した。

 Web Performerは、キヤノンITSが培った自動化技術により、ウェブアプリケーションの自動生成を実現する、超高速開発/ローコード開発プラットフォーム。新バージョンの「Web Performer V2.4」では、開発の柔軟性を向上させる機能強化に加え、生成したウェブアプリケーションの利用状況に関する可視化を可能とした。

 開発の柔軟性を向上させる機能強化としては、自動生成するウェブアプリケーション画面に、サードベンダー提供のJavaScript部品やスクラッチで個別開発した部品を容易に組み込めるようになった。また、サーバー側のロジックのカスタマイズ範囲も拡張した。

 これにより、部品やスクラッチとWeb Performerによる自動生成を柔軟に組み合わせた開発が可能となり、Web Performerの適用範囲拡大のほか、さらなる開発生産性の向上を実現する。また、システム利用者からのウェブ画面および操作性に関する複雑な要望にも対応しやすくなることで、ウェブシステムのユーザビリティ向上を実現する。

 ウェブアプリケーションの利用状況に関する可視化については、Web Performerで自動生成したウェブアプリケーションの出力ログが、より柔軟かつ詳細になり、出力ログを、一般的なログ分析ソリューションと組み合わせることにより、ウェブアプリケーションの利用状況を可視化、分析できるようになった。

 これにより、たとえば各画面で実行される機能の処理時間や、エラーチェックの実行頻度が可視化され、レスポンス改善や操作性向上に向けた分析、システム改修に繋げることができる。システム運用者の分析・調査の負荷を軽減し、効果的なDevOpsを実現できるとしている。

 Web Performerの開発環境およびウェブアプリケーションの実行環境をセットで提供するWebPerformer Cloudについては、実行環境をシステム開発の規模に合わせた柔軟な選択が可能となった。クラウド活用のスモールスタートをはじめ、負荷分散や高信頼性を考慮した本格的なクラウド上のウェブシステム開発・実行にも利用できる。

 Web Performerの価格(税別)は、Web Performerユーザーライセンスが3ライセンス360万円から、Web Performer SI開発ライセンスが2ライセンス150万円から。WebPerformer Cloudの価格(税別)は、同時アクセス可能な開発者数2人の場合が月額30万円、5人の場合が月額50万円。

 キヤノンITSでは、Web Performerの機能を継続して拡張することで開発市場を広め、自動生成プラットフォームによる開発の市場拡大を図っていき、2022年までに導入支援、システム開発を含めて50億円の売上を目指す。