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日本鉄道施設協会、キヤノンITSの「WebPerformer」を保安講習会管理システムの構築に採用

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は7日、一般社団法人日本鉄道施設協会の開発パートナーとして、ローコード開発ツール「WebPerformer」を用いた開発プロジェクトを遂行し、講習会管理業務のシステム化を実現したと発表した。

 鉄道運営の安全性向上に貢献する日本鉄道施設協会では、鉄道会社からの委託を受け、工事事業者が関連資格を取得するための講習会管理を代行している。しかし、ほとんどの鉄道会社では、紙とExcelによる管理業務が前提となっており、協会職員の負担が大きく、講習会を受講する工事事業者にとっても手間がかかるという課題を抱えていたという。

 こうした課題を解決するべく、キヤノンITSが開発パートナーとなり、WebPerformerを用いて「保安講習会管理システム」を構築した。

 開発にあたっては、拡張性・事業継続性を考慮し、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスを採用。ローコード開発に加え、AWSの各種サービスを有効活用したことで、約2カ月という短期間でシステム化を実現した。

 保安講習会管理システムの構築により、工事事業者はWebを通じて簡単に講習会に申し込めるようになり、課題となっていた協会職員の負荷解消も実現。また、設計の段階から、複数の鉄道会社によるシステム利用を見据えていたことで、多くの鉄道会社へスムーズに適用できるシステムの横展開を可能にしたという。

 既に、新たな鉄道会社がこのシステムを利用することが決まっており、将来さらに利用する鉄道会社が増えれば、コストの最適化といったメリットがますます高まっていくものと見込まれるとしている。