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Cogent Labs、AI-OCRソリューション「Tegaki」のオンプレミス版 セキュアな環境でのデータ化業務を支援

 株式会社Cogent Labsは30日、手書き文字をデータ化するAI-OCRソリューション「Tegaki」において、オンプレミス版の申し込み受付を同日より開始すると発表した。9月末から順次、大手金融機関や中央省庁などの大規模案件を主な対象として提供するとのこと。

 「Tegaki」は、手書き書類をスキャンして取り込むだけで、簡単にデータ化して保存できる手書きAI-OCRソリューション。従来はクラウド版を提供してきたが、一部の業界においてはセキュリティポリシーの観点から、機密情報や個人情報を含んだ帳票のデータ化業務などにクラウド版の利用が難しいといった課題があったという。

 今回提供するオンプレミス版は、こうした課題を踏まえて製品化されたもので、パブリックネットワークと接続しない、セキュアな環境下で帳票のデータ化を行う。また、軽量なAI-OCRエンジンを搭載しているため、処理用GPUのないCPU搭載サーバーでも大量処理を行うことが可能。文字読み取り精度も、クラウド版同様の高い水準を確保しているとした。

 さらに、クラウド版では対応が難しかった顧客企業特有の帳票や文字の読み取り要件も、OCRモデルのカスタマイズを通じて対応可能とのことだ。

 なお今後は、パブリックネットワークに接続しない、セキュアな環境でのデータ処理を可能にする中小規模向けの製品として、低価格かつ短期間で導入可能なアプライアンス版を2020年中に提供開始する予定。