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ソフトバンクとCogent Labsが提携、RPAとOCR技術を組み合わせ書類のデータ入力や集計作業の効率化を支援

 ソフトバンク株式会社と株式会社Cogent Labsは29日、RPA(Robotic Process Automation)分野で業務提携契約を締結したと発表した。両社では今後、AIを活用した手書き文字認識(OCR)技術「Tegaki」にRPAを組み合わせたソリューションを共同開発し、提供していくという。

 RPAは、企業における定型の事務作業を自動処理できる強みがあるため、膨大な書類処理業務の効率化に高いニーズがある。しかし書類の中には、顧客の契約申込書やアンケート回答、問診票、診断書、テスト答案などのように手書きの文書も多いため、RPAによる業務自動化にあたっては、まず手書きの文字をデジタルデータ化する必要があるという。

 コージェントラボは、AI技術でデータを処理・学習することにより、これらの手書き文字を高精度で自動認識し、迅速にデータ化する技術を持つ。精度についても、同社の技術を活用した手書き文字の認識率は99.22%と高く、既存技術では認識することが難しい手書き文字も自動的にデータ化できるとおのこと。

 一方のソフトバンクでは、RPAホールディングス株式会社と協業し、RPAソリューション「SynchRoid(シンクロイド)」を提供している。

 両社は、このSynchRoidに、コージェントラボのOCR技術であるTegakiを組み合わせたソリューションを共同開発することで、膨大な書類のデータ入力や集計、加工などの作業を、より迅速に自動化できるように支援するとした。

 なお業種については、製造や販売、金融、医療、サービス、教育など、さまざまな業界への展開を目指すとしている。