ニュース

嬉野医療センターがNutanixのHCIを導入、電子カルテ用仮想化基盤を刷新

 株式会社ネットワールドは7日、独立行政法人国立病院機構嬉野医療センターが、ネットワールドが提供するハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品「Nutanix Enterprise Cloud OS」を導入したと発表した。同センターでは電子カルテ用仮想化基盤の刷新にあたって同製品を利用しており、このたび本格稼働を開始している。

 佐賀県南西部医療圏における中核病院の役割を担う嬉野医療センターでは、先進ITの積極的な活用を進めており、そのひとつである電子カルテシステムにおいて、2015年に仮想化環境での本格稼働を開始し、安定的な稼働を続けてきたという。

 そうした中で、新病院への移転を機に、さらなるインフラの進化を目指して電子カルテ用仮想化基盤の再構築に着手。電子カルテのレスポンスや信頼性を効果的に改善できるうえ、大量のサーバー群をコンパクトに集約できること、リソース面でも十分な余裕を確保し新規サーバーの追加も柔軟に行えること、ネットワークを含めたインフラ環境全体のシンプル化を図れることなどが評価され、新たな仮想化基盤として、Nutanix Enterprise Cloud OSを採用している。

 このほか、さまざまなベンダーのハードウェア上で稼働できる点もポイントとなっており、佐賀県の中心地から離れた場所に立地する同センターにおいて、駆け付け対応等のサポート面で安心できるベンダーのハードウェアを選択可能になったとした。

 また、ハイパーバイザーにはライセンスフリーの「Nutanix AHV」を採用し、導入費用を削減している。一部のサーバーについては、既存の仮想マシンイメージをそのままコンバートしてAHV上に移行しているが、その作業も迅速かつスムーズだったとのこと。

 こうして新仮想化基盤を導入した結果、電子カルテシステムのレスポンスが向上したほか、画面の切り替え時間も短縮されたことで、現場のユーザーもストレスなく電子カルテを活用できるようになったという。

 加えて、設置スペースが以前の4ラックから1ラック以下へと大幅に減少し、電気代や空調費用の削減も実現。運用面では、わかりやすく直感的なWebベースの専用管理ツール「Nutanix Prism」により、運用負荷も削減できたとした。

 なおシステムの提案・導入は、株式会社ソフトウェア・サービスとユタカインテグレーション株式会社が担当。両社の協力により綿密な事前検証が実施され、実際の運用を想定した性能試験やアプリケーションの動作検証などが行われた。旧環境の導入時には、機器調達なども含めてほぼ1年間を要したというが、今回は事前の設計作業を含めて約4カ月、実質的な構築期間は約2カ月と短縮されている。

 嬉野医療センターは今後、Nutanix Enterprise Cloud OSの活用を広げ、院内の部門システムなどのインフラ最適化に向けた取り組みを引き続き進めていく考えとのことだ。