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沖縄大学、ICTインフラ基盤を「Nutanix Enterprise Cloud OS」で刷新

 ニュータニックス・ジャパン合同会社(以下、Nutanix)は18日、沖縄大学がICTインフラ基盤を「Nutanix Enterprise Cloud OS」に置き換えたと発表した。

 沖縄大学では、これまでの大学システムの大部分はハードウェアをベースとした3層構成のレガシーアーキテクチャで動作していたが、こうしたマルチベンダー環境は複雑かつ不安定で、製品の保守契約内容も統一性がなく、エラーの特定やトラブルシューティングに膨大な時間が費やされていたことなどから、従来型ICTインフラへの依存度を減らしたいと考えていたという。

 こうした背景から、沖縄大学はソフトウェアの安定性とシンプルさに魅力を感じ、Nutanixの採用に至ったと説明。現在では、教職員や学生向けのポータルをはじめとした学務システムをはじめ、図書館システムやeラーニングシステム、Active DirectoryやLDAPなどの認証システム、ウェブサーバーも含め、学内の主要な仕組みはすべてNutanix上で動いている。

 これまでは数カ月必要だった構築期間も、Nutanixであれば数日程度と短期間での立ち上げが可能になり、アップデートなどもこれまでは学生や教員への影響が少ない週末に作業することもあったが、現在は業務時間の中で簡単かつ無停止でバージョンアップができるようになった。

 また、パソコン教室の個人フォルダ領域としてNutanix Filesを活用しており、将来的には教職員向けのファイルサーバーとしても活用することを計画。アプリケーションとネットワーク自動化のためにNutanix Flowの検証も始めおり、VMwareからの移行については、Nutanix Moveを活用して移行作業を成功させている。

 沖縄大学では、運用管理の簡素化をさらに推し進める考えで、他にも職員向けのデスクトップ環境にNutanix Xi Frameを適用してVDI化することの検討や、演習用に必要な環境をテンプレート化して、自動的に教員に払い出せるようNutanix Calmも検証していく。現在は既存環境の7割ほどが移行できており、2019年中にすべての移行作業を完了させる計画だという。