ニュース

NRI、VDIの基盤システムとして「Nutanix Enterprise Cloud Platform」を導入

 ニュータニックス・ジャパン合同会社(以下、ニュータニックス)は9日、株式会社野村総合研究所(以下、NRI)がIT中期計画の柱の1つである、新たなワークスタイルを見据えたセキュアな基盤システムとして「Nutanix Enterprise Cloud Platform」を採用したと発表した。

 NRIでは、未来社会創発のための長期経営ビジョン「Vision2022」を掲げており、そのビジョンのもと、ITを統括する情報システム部門において「IT中期計画2022」を策定。この計画の一環として「先進のワークスタイルを支えるセキュアな基盤システムの整備」が策定された。

 NRIでは、既に数年前からデスクトップ仮想化(VDI)環境を導入し、セキュリティの強化および運用負担の軽減を推進してきた。こうした考え方をさらに推進し、デバイスを問わず、どこからでも安全に作業できる全社的な展開を見据えた、新しいVDI環境の構築を推進。Citrix XenDesktopとWindows 10によるVDI環境の構築を行った。

 次に、NRIでは従来基盤の代替として、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI)を評価。NutanixとCitrixがテクノロジーアライアンスパートナーであることと、NutanixのVDI環境での実績を評価し、NRIでは同社が目指すセキュアな基盤システムとして、Nutanix Enterprise Cloud Platformを選択した。

 NRIではNutanix Enterprise Cloud Platformを導入し、NRI本社のコーポレート部門を中心に、まず1000ユーザーに対するVDI環境を整備している。VDI環境は「標準VDI」と、ユーザーによるアプリケーション追加が可能な「個別VDI」の2種類が用意されており、経営層に対してはiPadを活用したデスクトップ環境も提供している。

 導入効果としては、Nutanixにより短期間に基盤を整備でき、運用面でも管理ツールであるNutanix Prismだけで一元管理できるようになり、運用工数を大きく削減できたと評価。利用者やIT管理者の負担を大きく軽減でき、PC内のデータ保全という側面から集中管理することで、手間なくバックアップできるようになっているとしている。

 今後、NRIでは2020年までに全社規模での展開を計画しており、直近ではさらに1000ユーザーの追加拡張を予定。また、現状はVMwareをハイパーバイザーとして利用しているが、コスト面も考慮した上で、NutanixのAHV(Acropolis Hypervisor)も検討したいとしている。