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富士通、サーバーやストレージ、運用サービスをサブスクリプション型で提供

運用サービスでは仕様と価格を明示したプレフィックス型のメニューを用意

 富士通株式会社は24日、ハイブリッドIT環境を実現の導入を支援する「FUJITSU Hybrid IT Service」において、サーバーやストレージ、運用サービスをサブスクリプション型で提供する新サービスを発表した。同日より販売を開始する。

 新サービスは、ハードウェアやソフトウェア、クラウド、データセンターをはじめ、運用などのサービスを、利用期間や利用量に応じた料金で提供するサブスクリプション型サービス。富士通ではすでに、データセンターサービスやクラウドサービスに加え、ソフトウェアのサブスクリプション型で提供していたが、今回、新たにx86サーバー「PRIMERGY」やストレージ「ETERNUS」などのハードウェア、および利用企業ごとにカスタマイズして提供してきたマルチクラウド環境などに対する各種運用サービスについてもサブスクリプション型での提供を実現した。

 これにより、クラウド環境のみならず、オンプレミス環境やクラウドとオンプレミスのハイブリッドIT環境においても、柔軟なリソース増減や機動的な運用変更を可能とすることにより、業務のピーク性能を想定した過剰なITリソースの保有を解消する、最適なハイブリッドIT環境を実現するという。

 また、利用企業の要件ごとに複雑化していた運用サービスについては、富士通の運用実績や知見に基づいてITインフラの運用項目を標準化し、仕様と価格を明示したプレフィックス型の「FUJITSU Hybrid IT Service プレフィックス型運用サービス」として提供する。運用項目を「Premium」「Enterprise」「Basic」「Lite」に分類し、オプションとともにメニュー化しているため、利用企業はシステム要件に応じて、必要なメニューを容易に選択できるとのこと。

 今後は、「FUJITSU Hybrid IT Service」におけるサブスクリプション型の商品群を、2020年度第4四半期より順次、オンライン販売サイト「FUJITSU Marketplace」にて購入可能にする予定。これによって、利用企業自身がWeb上の手続きで簡単にサービスを選択できるようになるので、カスタマーエクスペリエンスの向上が見込めるとしている。

 さらに富士通では、企業の利用方法にあわせて、「FUJITSU Hybrid IT Service」のサービス群を組み合わせたハイブリッドITのオファリングを順次提供する計画。例えば、クラウドサービス「FJcloud-O」とストレージ「ETERNUS」を組み合わせ、高頻度アクセスのデータは物理サーバー上に、低頻度アクセスのデータはクラウド上に自動配置し、データ管理コストを最適化するオファリングなどを、利用シーンに応じてメニュー化することにより、迅速なハイブリッドIT環境の導入を支援するとしている。

 加えて、「FUJITSU Hybrid IT Service」の各商品群の契約・請求を一本化し、利用料のモニタリングも含め、煩雑化していた利用企業側での事務作業負荷を軽減するとのことだ。