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エンカレッジ・テクノロジ、システム証跡監査ソフト「ESS REC NEAO」の最新版を来春発売

テレワーク環境における勤務状況の把握や情報漏えいリスクを低減するカメラセンサー機能を搭載

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は22日、システム操作証跡監査ソリューション「ESS REC NEAO」の機能を強化した最新バージョンを2021年春を目途に出荷開始すると発表した。

 ESS REC NEAOは、エンカレッジ・テクノロジが開発・販売するシステム証跡監査ツール「ESS REC」をベースに、事務・オフィス業務における監視・モニタリングを行うことを目的に最適化したソリューション。コンピューターやDaaS(仮想デスクトップサービス)環境に適用することで、操作内容を一元的に監視・記録し、業務内容の把握・作業ミスや異常の察知、セキュリティリスクの低減などを実現する。

 最新バージョンでは、新たにPCの内蔵カメラや外付けカメラに映る画像を取得する「カメラセンサー」を追加。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策としてテレワークが普及する一方、人の目が届いていないことで従業員の勤務実態の把握が困難であるといった課題や、第三者の覗き込み、スマートフォン・カメラによるPC画面の撮影による情報漏えいといったテレワーク環境固有のリスクの低減に貢献する。

 カメラセンサーは、PCの内蔵カメラや外付けカメラデバイスに映る画像を一定間隔で取得し記録。画像解析により操作する人の顔を認識し、在席中(業務中)か離席中なのかを判別する。これにより、従来の操作内容の記録だけでは把握できなかった、操作者自身の状況把握を実現する。

 長時間の離席などで、一定時間顔が認識できない場合や、複数人の顔が映り込んでいる場合に、アラートを発信することが可能。これにより、実際には業務を行っていない時間の把握や、他者の覗き込みによる情報漏えいリスクを低減する。

 AI技術(深層学習)を活用した画像解析により、マスクをした顔や横向きの顔であっても高い精度で認識が可能。記録データの再生時には、画像の背景にマスキングや顔のぼかしなどの加工を行い、被写体の自宅環境や身だしなみといったプライバシーを保護する。

 エンカレッジ・テクノロジでは、今回実装予定のカメラセンサー機能により、従業員の勤務実態のより厳密な把握や、覗き込み・PC画面の撮影による情報漏えいなど、テレワーク環境固有のリスクに対処し、安全で生産性の高いテレワーク環境を実現すると説明。特に、コールセンター業務など個人情報や機微情報を扱うために在宅化が難しいとされている業務についても、セキュリティリスクを低減させることで、テレワーク化を支援するとしている。

 カメラセンサー機能は、上位エディションのESS RECについても最新バージョンのリリースを予定する。

 ESS REC NEAOの参考価格は、50ユーザーの場合で年間使用料・保守サービス料込みで99万5000円(税別)。