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エンカレッジ、システム証跡監査ツールのクラウド版を機能強化 カメラデバイスの映像を一定間隔で取得・記録可能に

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社(エンカレッジ)は25日、システム証跡監査ツール「ESS REC」「ESS REC NEAO」のクラウド版として提供している「ESS REC Cloud」「ESS REC NEAO Cloud」の強化版を、11月1日より販売開始すると発表した。リモート環境でのシステム運用や在宅コンタクトセンターなど、リスクが高い業務のセキュリティ対策を支援するという。

 ESS RECは、システムの管理者権限(特権ID)を使用するシステム管理作業の監視や記録、不正操作や誤操作によるシステム障害・情報漏えいなどを抑止するソフトウェア。一方のESS REC NEAOは、ESS RECをベースに開発した別エディションとなり、操作内容を一元的に監視・記録して、テレワークやリモートワーク環境などの従業員の働き方を可視化し、企業のセキュリティ向上に貢献するという。

 今回機能強化されたESS REC Cloud/ESS REC NEAO Cloudは、ESS REC/ESS REC NEAOの管理サーバーコンポーネントをクラウドサービスとして提供するサービス。今回の機能強化では、PCの内蔵カメラや外付けカメラデバイスの映像を一定間隔で取得し、記録するカメラセンサー機能を新たに搭載した。AI技術で映像を解析して人の顔を検出することにより、在席中(業務中)・離席中を判別し、一定時間顔が認識できない場合や、複数人の顔が映りこんでいる場合にアラートを発報することができる。これにより、他者ののぞき込みによる情報漏えいリスクの低減や、リモート作業における不正操作への高い抑止力を発揮し、セキュアな業務環境を実現するとのこと。

ESS REC Cloudで外部委託先の操作記録を取得する構成例

 また、管理用仮想デスクトップに対するアクセス元IP制御、記録データ送信先の固定IP付与などが設定できるようになった。これにより、ESS REC Cloud/ESS REC NEAO Cloudそのもののセキュリティを向上させることが可能としている。

 参考価格は、ユーザー規模100名を想定したシングルサーバープラン「ESS REC NEAO Cloud Plan SS 基本サービス」が月額18万5000円。また、ユーザー規模200名を想定した冗長化サーバープラン「ESS REC Cloud Plan MR 基本サービス」が月額41万円となっている。なお、いずれの場合も20万円の初期費用が必要なほか、契約は年間契約となる。