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エンカレッジ、事務・オフィス領域に特化した監視ツール「ESS REC NEAO」

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社(以下、エンカレッジ)は16日、事務・オフィス領域における監視・モニタリングに特化したツール「ESS REC NEAO」を発表した。2月末をめどに販売を開始する予定。

 ESS REC NEAOは、エンカレッジが開発・販売するシステム証跡監査ツール「ESS REC」をベースに、事務・オフィス業務における監視・モニタリング用途に最適化した製品。基本的なアーキテクチャはESS RECをベースにしつつ、一般事務エリアでの監視・モニタリングを行う際には不要となる付加機能を排除し、より簡易的に利用できるよう、構成をシンプルにしているという。

ESS REC NEAOのモニタリングツールの画面

 一方で、事務エリアでの利用を支援するための機能拡張も行っているとのことで、まず、RPAツールと連携し、RPAの異常などを監視するためのプラグインを提供する。これを利用すると、ロボットの動作を監視して、RPAツールや操作対象のアプリケーションから出力される異常発生などのメッセージや振る舞いを検知し、管理者にアラート通知を行うことが可能になる。

 また、DaaS(仮想デスクトップサービス)環境に適用し、テレワークやリモートワーク環境で働く従業員のデスクトップ環境をリアルタイムにモニタリングするための機能も提供される。この領域では、働き方を把握できる専用レポートも用意され、より俯瞰的に状況を把握できるように支援するとのこと。

 例えば、ユーザー別PC操作レポートでは、PCのログイン、ログオフ情報だけでは把握が困難なテレワーク時の実際の労働時間を、PC操作の有無によって判定可能にする。なお、働き方モニタリングレポートでは、ほかに業務外PC利用の実態レポート、業務別稼働時間レポートなどが提供される予定。

働き方モニタリングレポート

 なお、ESS RECとの互換性は保たれているため、同製品を導入済みのユーザーは、現在のESS REC環境のサーバーや管理コンポーネントを、そのまま「ESS REC NEAO」を含めた共通管理コンポーネントとして利用することが可能。現在のESS REC環境の一部においてシンプルな要件のみ必要となる場合、通常のESS RECではなく、「ESS REC NEAO」を追加し、同一環境で併用するといった利用法にも対応している。

 ライセンスには、永久ライセンス方式と年間ライセンス方式が用意される。永久ライセンス方式の価格例は、管理サーバー一式が90万円から。また監視モニタリング対象マシン側にもライセンスが必要となり、クライアントPC1台あたり2万円、サーバー1台あたり5万4000円となる。このほか、年間保守料金が別途必要。