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エンカレッジ、システム証跡監査ツールの管理機能をクラウドで提供する「ESS REC Cloud」

事務・オフィス業務向けのクラウド版「ESS REC NEAO Cloud」も提供

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社(以下、エンカレッジ)は15日、システム証跡監査機能を提供するクラウドサービス「ESS REC Cloud」「ESS REC NEAO Cloud」を提供開始すると発表した。

 エンカレッジでは、PCの操作をデスクトップの録画とテキストログで詳細に記録し、高いトレーサビリティを提供することで、システム管理業務における誤操作・不正操作の抑止・即時発見および再発防止を支援するソフトウェア「ESS REC」と、そのESS RECをベースに、事務・オフィス業務における監視・モニタリング用途に最適化した「ESS REC NEAO」を提供している。

 今回発表されたESS REC Cloud/ESS REC NEAO Cloudは、ESS REC/ESS REC NEAOの管理・サーバーコンポーネントをクラウドサービスとして提供するもので、これまで必要とされてきた管理サーバー構築・運用、記録データの保管といったシステム管理作業を行わなくとも、ESS REC/ESS REC NEAOが利用可能になるという。

 システム環境としてはAmazon Web Services(AWS)をプラットフォームとして採用しており、各企業専用のインスタンスを用意するため、他社とはサーバーを共有せずに利用可能。機密情報を扱うセキュアな環境が求められる企業にも安心して利用できるとのこと。

 また冗長構成を選択した場合、2つのデータセンターをまたいだシステム構成となるので、データセンター全体に影響がおよぶ障害が発生した場合にも、システムは継続して提供可能。保存される記録データは、2つのデータセンター間で同期処理を行った上で保管され、バックアップデータも3世代分保存する仕組みとなっていることから、万一のデータ消失時においてもリカバリを行えるとした。

 なおエンカレッジによれば、自社でハードウェアの調達・保守やデータセンター等を利用する自社構築・運営と比較すると、費用を約50%削減できるとのことだ。

 参考価格例は、ユーザー規模100名を想定したシングルサーバープラン「ESS REC NEAO Cloud Plan SS基本サービス」で月額17万5000円、ユーザー規模200名を想定した冗長化サーバープラン「ESS REC Cloud Plan MS基本サービス」で月額41万円。

 基本契約期間は1年間、その後1年単位での更新となり、初回申込時に初期費用20万円が必要となる。また、操作内容を監視・記録するソフトウェア「ESS REC Agent」「ESS REC NEAO Agent」も別途必要となる。