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エンカレッジ・テクノロジ、監視・モニタリングツール「ESS REC NEAO」を販売開始

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は9日、PCやサーバーの監視・モニタリングツール「ESS REC NEAO」の販売を開始した。

 ESS REC NEAOは、エンカレッジ・テクノロジが開発・販売するシステム証跡監査ツール「ESS REC」をベースに、事務・オフィス業務における監視・モニタリングを行うことを目的に最適化した新しいエディション。PCやDaaS(仮想デスクトップサービス)環境に適用することで、操作内容を一元的に監視・記録し、テレワーク環境における多様な働き方の推進や、RPA実行環境の監視・統制を実現する。

「ESS REC NEAO」の概要

 画面上の表示文字列やカスタムアプリケーション、USBポートの状態を始めとする、PC操作に関する14項目を監視・記録し、監視項目を検知ルールとして定義することで、該当する操作が発生した際に、メール通知やデスクトップの強制ロックなど、アクションの自動実行が行える。

 専用ツールを使用することで、監視対象のPCの状態をリアルタイムに確認でき、操作記録の再生や特定操作の検索にも対応する。

 また、ルール定義のもとに操作内容を解析し、点検が必要な個所を特定するレポートを自動的に出力。点検箇所をあらかじめ絞り込むことが可能となり、操作内容の効果的かつ効率的な点検業務を実現する。

 ESS REC NEAOをDaaS環境などに適用することで、働き方の把握が困難なテレワーク・リモートワーク環境においても、従業員のデスクトップ環境をリアルタイムにモニタリングすることが可能になり、テレワーク環境におけるセキュリティ上のリスクが低減される。さらに、「働き方モニタリングレポート」により、業務時間内/外におけるPC利用状況の把握や、アクティブな時間におけるアプリケーションごとの使用時間の集計による業務内容把握、画面表示文字の解析による業務外PC利用の有無や、その内容の出力といった、PCの利用状況の把握を実現する。

働き方モニタリングレポート

 また、ESS REC NEAOをRPA実行環境に適用することで、RPA実行環境の監視・統制にも利用が可能。RPA実行時の画面遷移を録画、その他情報を記録することで、実行結果・問題発生時の経緯や事象を把握できる。ロボットの動作異常や操作対象のアプリケーションの異常・エラーメッセージなどを検知し、管理者にアラートを送信することや、プロセスの実行にかかる時間を測定することでRPA導入の効果測定が可能。さらに、RPA連携用プラグインを用いることで、RPAツールから直接メッセージをESS REC NEAOに送信するなど、RPAツールと密な連携が行える。

 ESS REC NEAOは、ESS RECと共通のアーキテクチャーをベースとしているため、ESS RECとの互換性が保たれており、製品の併用も可能となる。

 ESS REC NEAOのライセンスは、年間ライセンス方式と永久ライセンス方式が選択可能。年間ライセンス方式の価格は、管理サーバー一式が50万円から、監視モニタリング対象マシンはクライアントPC 1台あたり1万1000円、サーバー1台あたり2万9000円。エンカレッジ・テクノロジでは、今後3年間で100社への販売を見込む。