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グレープシティ、帳票開発専用JSライブラリ「ActiveReportsJS V2J」 手軽に帳票の作成・変更ができるWebデザイナを収録

 グレープシティ株式会社は16日、Webシステムに帳票機能を組み込むための帳票開発専用JavaScriptライブラリ「ActiveReportsJS」の新版「同 V2J」を提供開始すると発表した。

 ActiveReportsJSは、クロスプラットフォームで動作するデザイナアプリケーションと、Webブラウザ上で帳票を閲覧できるビューワなどを収録したJavaScriptライブラリ。帳票の外観デザイン設定からデータの接続、印刷、PDFやExcel形式への出力まで、さまざまな機能を備えている。

 今回の新版では、ActiveReportsJSで開発された帳票を実際に使うエンドユーザー(システム利用者)向けの「Webデザイナ」を新たに収録した。これを利用すると、帳票システム開発者ではないエンドユーザーでも、Web上で帳票の新規作成や変更を行えるようになる。

 システム開発会社が帳票システムを納品後、エンドユーザーから「帳票を微調整したい」といった場合でも、Webデザイナを利用すれば、エンドユーザー自身での帳票修正を可能とするデザイナアプリケーションを簡単に開発できるため、余計な手戻りが発生せず、開発会社・エンドユーザー双方のコスト削減につながるとしている。

 なおWebデザイナは、エンドユーザー自身が利用するシステム内の帳票を作成・編集するための機能であり、Webデザイナを組み込んだアプリケーションを、開発者が別のアプリケーションの開発目的に使用する行為は禁止されている。

Webデザイナコンポーネント

 また、JSONデータソースの設定ダイアログが刷新されたことにより、Web APIと連携した帳票を開発しやすくなったほか、階層構造を持つJSONデータにも対応したことで、マスター詳細形式の帳票の作成がより簡単になったという。

JSONデータソースの強化

 さらに、レポートデザイナ上に複数のレイヤーを作成し、各レイヤー上にレポートコントロールを配置できる「レイヤー機能」も追加された。

 ActiveReportsJSのライセンスは1年定額制のサブスクリプション方式で提供され、初回費用は、1開発ライセンスが15万円(税別)、1配布ライセンス(1ドメイン)が60万円(税別)。2年目以降のリニューアル(更新)価格は、開発ライセンス・配布ライセンスとも年間15万円。