グレープシティ、Web開発機能を強化した開発コンポーネント「ActiveReports for .NET 14.0J」

　グレープシティ株式会社は8日、Visual Studio上で帳票アプリケーションを開発できる.NET開発コンポーネント「ActiveReports for .NET」の新版として、ASP.NET Coreに対応した「同 14.0J」を、4月15日より販売開始すると発表した。

　ActiveReports for .NETは、レイアウトや書式といった外観デザインの設定からデータ接続、印刷およびPDFへの出力設定まで、帳票開発に必要な機能をそろえて提供する開発コンポーネント。「セクションレポート」「ページレポート」「RDLレポート」の3つの帳票デザイン方式を採用しており、帳票タイプに合わせてレポート形式を使い分けることで、日本の帳票開発に求められる生産性と柔軟性を満たせる点も特長という。

　今回の新版では、Webアプリケーション開発に関連する機能が強化されており、ページレポート／RDLレポートをASP.NET Coreアプリケーションで出力できるようになった。帳票を出力・表示するには、新版で新たに追加された「JSビューワ」（後述）、または「エクスポート機能」を利用できるとのことだ。

　その「JSビューワ」は、帳票ビューワをさまざまなWebアプリケーションに組み込むことが可能なJavaScriptコンポーネント。従来のHTML5ビューワに代わる機能で、モダンな外観やズーム機能の追加といった強化が行われているほか、要件にあわせてツールバーなどの外観・機能を自由にカスタマイズできるとした。

JSビューワの画面イメージ

　加えて、エンドユーザーがWeb上で帳票の新規作成や変更を行えるデザイナアプリケーションを作成するための「Webデザイナコンポーネント」が新たに提供される。

Webデザイナコンポーネントの画面イメージ

　さらに、ASP.NET Web Forms専用の帳票ビューワコントロール「WebViewer」を刷新し、3つの出力タイプ（PDF、HTMLビューワ、RawHTML）をサポートした。HTMLビューワでは、新機能の「JSビューワ」をベースに、モダンな外観やズーム機能、エクスポート機能などの機能強化を行っている。

3つの出力タイプをサポート

　価格例は、最上位エディション「ActiveReports for .NET Professional」の1開発ライセンスが28万円（税別）。購入から1年間、テクニカルサポートとフリーアップグレードの利用が可能となる保守サービスが付属する。