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グレープシティ、Webアプリに帳票出力機能を組み込むJavaScriptライブラリ「ActiveReportsJS」

 グレープシティ株式会社は13日、Webアプリケーションの帳票開発に必要となるさまざまな機能を備えたJavaScript製品「ActiveReportsJS」を、12月11日より販売すると発表した。

 ActiveReportsJSは、クロスプラットフォームで動作するデザイナアプリケーションと、Webブラウザ上で帳票を閲覧できるビューワなどを収録したJavaScriptライブラリ。帳票の外観デザイン設定からデータの接続、印刷、PDFやExcel形式への出力まで、さまざまな機能を備えている。

 帳票エンジンはクライアントサイドで動作するため、サーバーサイドの技術に依存することなく、Webアプリケーションに帳票出力機能を組み込める点が特徴。行間・文字ピッチの指定、均等割付、縦書き、禁則処理、PDFへの外字埋め込みなど、日本の厳しい帳票案件にも対応しており、その企業に適した帳票を制作・出力できるとのこと。

 収録されているデザイナではWindowsとMacの両環境に対応。多様な帳票設計用のコントロールを、ドラッグ&ドロップ操作で任意の位置に配置することにより、直感的に帳票のデザインを行える。また、スナップライン、拡大縮小、ツールバーといった外観設計を支援するコントロールを利用することで、帳票設計にかかる工数削減に大きく貢献するとした。

 閲覧用にはマルチブラウザ対応の帳票ビューワを用意しており、検索、表示ページ数の切り替え、ページ移動、拡大/縮小など多数の機能を利用可能。印刷、PDFなど各種形式への保存も標準機能として利用できる。さらに、不要なボタンの削除やカスタムのボタンの配置など、帳票ビューワ上のツールバーを任意に変更したり、テーマ(CSS)で外観を自由にカスタマイズしたりすることが可能だ。

 なお帳票レイアウトは、表形式のレイアウトはもちろん、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフなどのグラフや、日本で使用頻度の高いQRコード、郵便カスタマバーコード、コンビニバーコードなどを含んだバーコードにも対応する。

 JavaScriptフレームワークは、「Angular」「React」「Vue.js」をサポート。TypeScriptを使用した開発にも対応するとのこと。

 ActiveReportsJSのライセンスは年額制のサブスクリプション方式で、初年度の1ライセンスあたりの価格(税別)は、開発ライセンスが15万円、配布ライセンス(ドメインごとに必要)が60万円。次年度以降は開発ライセンス、配布ライセンスともに年間15万円となる。