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PCA、建設業向け会計ソフトウェアの新版「PCA建設業会計DX」を提供 クラウド、サブスクでの利用も可能

個別原価計算に対応した「PCA個別原価会計DX」も

 ピー・シー・エー株式会社(以下、PCA)は16日、建設業向け会計ソフトウェアの新版「PCA建設業会計DX」と、個別原価計算に対応した会計ソフトウェア「PCA個別原価会計DX」を、同日より販売開始すると発表した。なお両製品とも、従来通りのパッケージ版に加え、初期費用なし利用可能な「PCAクラウド」「PCAサブスク」でもサービスを提供する。

 PCA建設業会計DXは、建設業向けの財務会計ソフトウェアで、旧製品から11年ぶりのバージョンアップとなる。ソフトウェアの使い勝手はそのままに、最新の業務ソフトウェア「DXシリーズ」のラインアップとして画面周りや操作性を統一しており、初めて利用するユーザーでも直感的に操作な可能なインターフェイスを採用した。なお、旧製品のユーザーにも利用しやすいよう、振替伝票入力画面は旧製品の表示イメージに切り替えを行える。

 また、追加機能も70以上搭載した。例えば、工事別管理のキーとなる「工事」「工種」マスタを搭載。工番を付加して仕訳を入力するだけで、工事別の原価台帳、推移表、収支管理表、一覧表など、さまざまな角度で工事を管理・分析できるとのこと。さらに、公共工事の入札に必要な経営事項審査に対応した機能を備え、建設業の業務を効率化するとしている。

 このほか、旧版「PCA建設業会計V.7」で好評だった「帳票工房」を、「自由設定帳票」の新名称で機能強化した。より使いやすいデザインにあらためるとともに、「原価予算額」「粗利益」「予算率」などの出力項目が追加されている。

 一方の「PCA個別原価会計DX」は、製造業やソフトウェア・アプリ開発業など、個別原価計算が必要な業種向けに提供される新製品。個別原価計算のキーとなる「プロジェクト」マスタを搭載するとともに、原価台帳、推移表、収支管理表、一覧表などプロジェクトを軸にした豊富なプロジェクト帳票や、自由に出力項目を定義できる帳票作成機能も備えており、個別原価計算の省力化を支援するとしている。

 また、プロジェクトごと、要素別に原価予算を登録することで、請負金額からの予想利益が一目で確認可能。入力画面にプロジェクト別の原価予算残高を表示することもでき、実績を入力していくと、プロジェクト別の予算残高が変動するので、予算統制や収支報告を容易に行えるとのことだ。

 なお両製品共通の機能としては、未成(仕掛)→完成振替、共通費配賦を自動化する機能を備えた。さまざまな絞り込み条件で工事(プロジェクト)を一括抽出し、未成(仕掛)→完成振替仕訳を一括で計上可能。共通原価の配賦仕訳をパターン化し、工事(プロジェクト)別の任意比率(人数比など)や請負高の実績比などで一括配賦することも可能だ。

 パッケージの価格(以下、すべて税別)は、PCA建設業会計DXが40万円から、PCA個別原価会計DXが30万円から。クラウドサービスのPCAクラウドでは、両製品とも月額1万6000円から。PCAサブスクでは、両製品とも月額9000円からとなっている。